山田美葉

山田美葉（やまだ みよう）は、1976年9月11日生まれ、千葉県出身の元女子ソフトボール選手です。幼少期を群馬県太田市で過ごしました。ポジションは主に捕手、そして内野手（三塁手）も務めました。

選手としてのキャリアは、父親の影響でソフトボールを始めたことに端を発します。小学生の頃から、毎日欠かさず100回の素振りを行うなど、熱心に練習に取り組みました。足利学園高校（現：白鷗大学足利高校）を卒業後、名将・宇津木妙子監督が率いる日立高崎に入団しました。

日立高崎では、その卓越した打撃センスと、強肩、そして柔軟な配球でチームを数々の勝利へと導きました。特にパンチ力のある打撃は、多くのファンを魅了しました。守備においても、強肩を生かした正確な送球で、チームのピンチを何度も救いました。

2000年シドニーオリンピックでは、日本代表チームの一員として出場し、打率.348、1本塁打、1二塁打と、チームトップの成績を記録しました。その活躍は、銀メダル獲得に大きく貢献し、日本ソフトボール界にその名を刻みました。このオリンピックでの活躍は、彼女のキャリアにおけるハイライトの一つと言えるでしょう。

山田美葉は、日本リーグでも数々の個人タイトルを獲得しています。1995年には三塁手としてベストナイン賞を受賞、1999年には本塁打王と捕手としてのベストナイン賞をダブル受賞、2001年には再び捕手としてベストナイン賞を受賞するなど、その実力を証明しました。国際大会においても、1995年の世界ジュニア選手権で2位、1998年の世界選手権で3位、同年のアジア競技大会で2位と、常に上位を争う活躍を見せました。

国内大会では、1995年、1997年と日本リーグで優勝、1996年、1997年、2001年と全日本総合選手権で優勝を果たし、1997年には国体でも優勝し、三冠を達成しました。この実績からも、彼女が日本ソフトボール界を代表する選手の一人であったことが伺えます。

現在は、現役を引退し、主婦として家庭を支える傍ら、ソフトボール教室を開き、後進の育成にも力を注いでいます。特に、元チームメイトである高山樹里と共に、子供たちにソフトボールの楽しさを伝える活動を積極的に行っています。その指導は、自身の経験に基づいた実践的なもので、多くの子供たちから支持されています。

山田美葉のソフトボールに対する情熱は、指導者としても受け継がれており、彼女が育てた選手の中から、未来の日本代表選手が生まれることが期待されています。

主な個人タイトル

1995年：ベストナイン賞（三塁手）
1999年：本塁打王
1999年：ベストナイン賞（捕手）
2001年：ベストナイン賞（捕手）

主な国際大会成績

1995年：世界ジュニア選手権 2位
1998年：世界選手権 3位
1998年：アジア競技大会 2位
2000年：シドニーオリンピック 2位

主な国内大会成績

1995年：日本リーグ 優勝
1996年：全日本総合選手権 優勝
1997年：日本リーグ 優勝
1997年：全日本総合選手権 優勝
1997年：国体 優勝
2001年：全日本総合選手権 優勝

関連情報

2000年シドニーオリンピックのソフトボール競技
宇津木妙子
高山樹里

外部リンク

山田美葉 - Olympedia（英語）
日本オリンピック委員会 - 山田美葉
スポーツ人材バンク アスリート.com 千葉美葉

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