山田脩二

山田脩二に関する詳細

山田脩二（やまだ しゅうじ）は、1939年生まれの日本の写真家であり、淡路瓦師としても知られるアーティストです。彼は兵庫県西宮市で生まれ、桑沢デザイン研究所を卒業後、1962年からフリーカメラマンとしてのキャリアをスタートさせました。彼の作品は、建築や美術の撮影を主なテーマとしながら、日本各地の村や町の風景を捉えてきました。

特に、都市の新旧の風景を探求し、さまざまな文化や歴史を映し出した作品を多く制作しています。その活動の一環として、1970年初頭には雑誌『郡市住宅』の依頼により、象設計集団の建築物であるドーモ・セラカント、ドーモ・アラベスカの撮影を行いました。この頃から彼は、独自の視点で現代建築とその周辺環境を記録することで知られるようになりました。

1982年、山田は生活の場を淡路島に移しました。この時期から彼は新たな道に進み、職業写真家から瓦職人「カワラマン」へと転身しました。この変化は、彼の人生における重要な転機となり、瓦のデザインとその製作技術に深く関わることになりました。彼の瓦職人としての仕事は、伝統と現代性を融合させた作品作りに寄与し、地域の文化を支える一助となっています。

また、山田は2007年に織部賞を受賞しており、その功績は多くの人々に評価されています。

彼の著書には、多くの写真作品が収録されており、その中には『山田脩二・新版・日本村 1960－2020』や『山田脩二　日本旅 1961－2010』などがあります。これらの書籍は、彼の作品を通じて日本の風景や文化を再認識するための貴重な資料となっています。特に、平凡社から出版された『日本村』シリーズは、日本の村や町の変遷を追う内容になっており、興味深い視点を提供しています。

共著としては、『どん行列車の旅 気ままにたずねる心のふるさと』や『瓦　歴史とデザイン』などがあり、これらの作品も彼の多才な活動を示すものです。

山田脩二は、自身のアートを通じて日本の伝統文化を受け継ぎ、未来へとつなげようとする姿勢を持ち続けています。彼の作品と活動は、単なる視覚的な記録に留まらず、日本文化の豊かさを再発見する手助けとなっています。

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