山田良司

山田良司の政治経歴

山田良司（やまだ りょうじ）は、1960年10月5日生まれの日本の政治家で、岐阜県下呂市出身です。彼は衆議院議員を1期、下呂市長を1期、また下呂町議会議員も1期務めるなど、多岐にわたる政治活動を行ってきました。早稲田大学大学院の政治学研究科に在籍していた時期には、大学内の弁論会に所属しており、若い頃から政治に関与していたことが伺えます。

来歴

山田氏は岐阜県益田郡下呂町（現在の下呂市）で生まれました。1991年の下呂町議会議員選挙に初めて出馬し、見事当選を果たしました。その後、1995年に岐阜県議会議員選挙に挑戦しますが、残念ながら落選。1999年にも同様の結果に終わったことで、政治家としての厳しい現実を味わうことになりました。

2000年と2003年には、民主党公認で衆議院議員総選挙に立候補しますが、自由民主党の候補者に対して敗北。4年後の2004年には、下呂市発足に伴う市長選に出馬し、見事当選を果たして市長職を手にしました。

しかし、その後の岐阜県議会議員選挙では、新人の伊藤厳悟を支持したため、現職の駒田誠を支持する地元議員たちから反発を受けました。その結果、辞職勧告決議が下呂市議会で可決されましたが、山田氏は市長職に留まる意向を示しました。

市長選挙とその後

山田氏は2008年に下呂市長選に再び挑みましたが、野村誠に敗北。続く2009年の衆議院議員選挙で比例東海ブロックから当選を果たします。2011年には、民主党代表選挙において、当時の財務大臣である野田佳彦の推薦人となりました。2012年の衆議院選挙には出馬せず、2016年の下呂市長選にも挑戦するものの、再び落選。その後、2021年に岐阜5区から日本維新の会公認で衆議院選挙に出馬する意向を表明しましたが、得票率は5.86%にとどまり、惨敗しました。

2012年下呂市長選挙の影響

2012年の市長選挙では、候補者の一人である石田芳弘への投票を促す文書が地元建設業協会の幹部に送付されたことで問題が発生しました。国土交通大臣であった前田武志が山田氏に頼まれ、無参照で文書にサインをしたことが発覚し、これに対して野党が強く反発。公職選挙法違反の疑いも持たれる事態となりました。結果、前田は辞任することとなり、岐阜地方検察庁は一部不起訴処分を下しました。

政治家としての一貫性

山田良司氏は、数多くの選挙に挑戦し続ける姿勢を貫きました。彼の政治キャリアには、成功と失敗が共存していますが、それでも市民に対する事務所の透明性や選挙制度の公正さを重要視している姿勢が印象的です。彼の政治への関与や、選挙を通じての市民との対話は、今後の岐阜県及び下呂市の政治における一つのモデルとなるかもしれません。

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