山田英雄 (警察官僚)

山田 英雄（やまだ ひでお）

山田英雄は1932年2月3日に生まれた日本の警察官僚であり、第12代警察庁長官として知られています。彼は1985年8月から1988年1月まで長官を務め、在任期間中は重要な国家行事や国際会議の警備に尽力しました。特に昭和天皇在位60年式典や第12回先進国首脳会議（東京サミット）における過激派対策において、彼は防衛の最前線に立っていました。

教育背景

山田は東京都の市谷国民学校を卒業後、都立四中と一高を経て東京大学に進学しました。法律を学び、私法コースを選択し、1953年に法学部を卒業しました。この段階で彼の将来のキャリアが大いに期待されていました。

警察官としてのキャリア

1953年の4月に国家地方警察本部に入庁した山田は、さまざまな職務を経て経験を積み上げました。入庁同期には、後に交通局長や公安調査庁長官などに就任する著名な人物たちがいました。その後、山田は警察庁警備局で次々と役職を歴任し、警備局の調査官や課長としての経験を積み重ね、最終的には警察庁長官官房長や警備局長に就任しました。

1984年には警察庁の次長に就任し、翌年に警察庁長官に就任しました。彼はその職務を全うしながら、国内外における安全対策の強化に努めました。

辞職後の活動

1988年に長官を辞職した後も、山田は多様な分野で活躍しています。1993年には財団法人公共政策調査会の理事長に就任。また、2000年からは同和火災海上保険や2001年からはニッセイ同和損害保険の社外監査役を務めるなど、保険業界にも関わりました。さらに、2013年には『チームおてんとうさま』の特別顧問として、ネット上のいじめを撲滅するための活動に力を注いでいます。

その他の役職

彼はチームおてんとうさま以外にも、多くの公益法人や企業において顧問や理事長の役割を果たしています。特定非営利活動法人POLICEチャンネルや日本パナユーズ株式会社の顧問、財団法人ディフェンスリサーチセンター理事など、多くの責任あるポジションで指導力を発揮しています。

山田英雄は日本の治安維持において重要な役割を果たし続けており、彼の知識と経験が今後の社会にも大いに役立つことが期待されています。

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