山藤馨

山藤馨（やまふじ かおる）は、1933年4月23日に福岡県で生まれた日本の電子工学者です。2024年10月5日に91歳で亡くなられました。専門は計測工学と制御工学であり、特に超電導研究の分野でその名を知られています。

山藤馨は、九州大学名誉教授および有明工業高等専門学校名誉教授の称号を持ち、教育者、研究者、そして管理者として多岐にわたる分野で卓越した業績を残しました。

生い立ちと学歴

山藤馨は、九州大学名誉教授であった山藤一雄の息子として生まれました。1952年に福岡県立修猷館高等学校を卒業後、九州大学理学部へ進学しました。1956年に同大学を卒業、1961年には九州大学大学院理学研究科物理専攻博士課程を修了しました。

研究と教育活動

大学院修了後、九州大学工学部助手、助教授を経て、1973年に同大学の教授に就任しました。1994年には同工学部長に就任し、教育と研究の発展に貢献しました。1997年に九州大学を退官し、同大学の名誉教授となりました。

その後、1997年4月から2002年3月まで、第7代有明工業高等専門学校長を務めました。退任後、同校の名誉教授となっています。

2004年10月には、福岡工業大学の学長に就任し、2010年9月までその職を務めました。

受賞と栄誉

長年の教育と研究への貢献が評価され、2008年春の叙勲で瑞宝中綬章を受章しました。また、亡くなられた後、従三位に叙されています。

その他の活動

山藤馨は、低温工学・超電導学会の会長も務めるなど、学会活動にも積極的に参加し、関連分野の発展に尽力しました。

山藤馨は、日本の電子工学、特に超電導研究の発展に多大な貢献をした人物として、その功績は長く語り継がれることでしょう。

主な役職

九州大学工学部長
第7代有明工業高等専門学校長
福岡工業大学学長
低温工学・超電導学会会長

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