山西航空

山西航空（さんせいこうくう）は、中華人民共和国山西省太原市に本社を置いていた航空会社でした。正式名称は山西航空有限責任公司です。

1987年4月に山西省航空公司として設立され、1997年3月に民間運輸一番機が飛び立ちました。山西航空は、太原武宿国際空港を拠点とする航空会社として、中国国内の航空輸送を担っていました。海南航空グループの一員として、地域航空輸送に重要な役割を果たしていました。

しかし、2007年11月29日に海南航空、新華航空、長安航空と合併し、海南航空傘下の大新華航空となりました。これにより、山西航空としての歴史は幕を閉じましたが、中国の航空業界における海南航空グループの発展に貢献しました。

沿革

1987年4月：山西省航空公司として設立。
1988年10月7日：遊覧中のイリューシンIL-14Pが、機材の故障により山西省南部に位置する臨汾市の新橋飯店(ホテルの名称)の真上に墜落する事故が発生。乗員4名、乗客42名、計46名のうち、乗員4名、乗客38名、地上に居た民間人2名の計44名が死亡。
1996年6月：拡張政策に乗り出し、民航総局の検査に合格。
1996年10月：民航総局より民間運輸営業許可を受ける。
1997年3月：民間運輸一番機が飛び立つ。
2001年7月7日：海南航空グループによる経済援助が調印され、山西航空有限責任公司が誕生。
2002年10月：海南航空、長安航空、中国新華航空と統一でHUの記号を使うことに合意。
2007年11月29日：海南航空、新華航空、長安航空と合併し、海南航空傘下の大新華航空となる。

コードデータ

IATA航空会社コード：8C
ICAO航空会社コード：CXI
コールサイン：Shanxi

保有機材

2006年8月時点で、以下の機材を保有していました。

ボーイング737-700型機 3機
ドルニエ328ジェット型機 4機

山西航空は、設立から合併までの間、ボーイング737型機とドルニエ328ジェット型機を運用し、効率的な地域航空輸送を支えていました。

特筆すべき事故

1988年10月7日に発生した航空機墜落事故は、山西航空の歴史において特筆すべき出来事です。この事故により多数の犠牲者を出し、航空安全に対する意識を高める契機となりました。

その他

山西航空は、その短い歴史の中で、中国の航空業界において重要な役割を果たしました。合併後、大新華航空の一部としてその遺産は受け継がれています。

関連項目

航空会社の一覧

外部リンク

海南航空（中国語版、英語版）
Shanxi Airlines Boeing Fleet Detail（英語版）

もう一度検索