山部伸敏

山部伸敏（やまべ のぶとし）は、1969年4月4日生まれ、熊本県出身の日本の柔道選手です。身長167cm。主に65kg級で活躍しました。

経歴

小学校1年生で柔道を始めた山部は、一の宮中学3年時に全国中学校柔道大会55kg級で3位入賞を果たします。

鎮西高校から鹿屋体育大学に進学すると、1年時に正力杯66kg級で3位に入賞。2年時の正力杯でも3位となりますが、正力国際では決勝でグラム・モデバーゼ（ソ連）に敗れ2位。3年時の正力国際では、決勝で筑波大学3年の大幡悦雄に判定負けを喫するも、団体戦では優勝を果たしました。4年時には正力国際の個人戦で3位に入賞、団体戦では再び優勝を飾りました。

1992年に鹿屋体育大学の大学院に進学。体重別選手権では3年連続で3位に入賞しました。1994年に自衛隊体育学校に所属となると、講道館杯では3年連続で3位に入賞しています。

引退後は自衛隊の幹部候補生となりますが、大学時代の恩師である西田孝宏（当時、山梨学院大学柔道部指導者）に誘われ、2000年より山梨学院大学で男子柔道部のコーチ、及び女子柔道部の監督に就任しました。

指導においては、自身の考えを押し付けるのではなく、譲れない部分については厳しく指導することを心がけているとのことです。熱血漢としても知られていますが、教え子の出口クリスタや月野珠里によれば、その指導は感情的になることはなく、理路整然とした指示を与えるものだといいます。

山梨学院大学女子柔道部監督としては、優勝大会で4連覇を含む女子最多の8度、体重別団体でも2度の優勝を果たしました（2014年と2017年には団体2冠を達成）。また、48kg級で世界選手権2連覇を果たした浅見八瑠奈や、リオデジャネイロオリンピック78kg超級銅メダリストの山部佳苗など、数々の名選手を育成しています。

主な戦績

1984年 - 全国中学校柔道大会 3位（55kg級）
1988年 - 正力杯 3位
1989年 - 正力杯 3位
1990年 - 正力国際 個人戦 2位
1991年 - 正力国際 個人戦 2位、団体戦 優勝
1992年 - 正力国際 個人戦 3位、団体戦 優勝
1993年 - イタリア国際 2位、体重別 3位
1994年 - 講道館杯 3位、体重別 3位、スペイン国際 優勝
1995年 - 体重別 3位、講道館杯 3位

外部リンク

山部伸敏 - JudoInside.com のプロフィール（英語）
* 山梨学院大学｜山部 伸敏 教員プロフィール

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