浅見八瑠奈

浅見 八瑠奈

浅見八瑠奈（あさみはるな、1988年4月12日生まれ）は、日本の女子柔道家として知られています。愛媛県伊予市で生まれ育った彼女は、48キロ級に属し、右組みで主に背負投、体落、袖釣込腰を得意技としています。彼女の父である浅見三喜夫も著名な柔道家であり、多数の優勝経験を持っています。

人物

新田高校から山梨学院大学に進学し、2011年に卒業した浅見は、現在コマツ女子柔道部に所属しています。入社後は広報グループにも在籍し、週に2回の出勤を行っています。また、彼女は個性的な外見で、周囲からはフジテレビのアナウンサー生野陽子に似ていると言われています。柔道のイベントに参加する際に、彼女が生野とのツーショットをブログに載せたことも話題になりました。彼女の柔道スタイルだけでなく、その親しみやすさも周囲に愛されています。

浅見は趣味として1人カラオケを楽しむことがあり、西野カナの楽曲を好んで歌います。引退後にパン屋で働くことへの憧れも持っており、試合前の減量中は特に甘いものが恋しいと語っています。特にショートケーキやガトーショコラが大好物です。

彼女の柔道人生には多くのリアルなエピソードが含まれています。足元に優れた柔道家たちが多く、彼女の家庭には幼いころからの競争相手もいました。彼女の姉はインターハイでの成績が素晴らしく、弟も柔道の世界で活躍しています。浅見は「先に技をかける」ことをモットーとしており、うまく技を決めるために日々積極的にトレーニングを行っています。

経歴

中学から高校時代

幼少期から柔道を始めた浅見は、小学校時代にすでに輝かしい成果を上げていました。伊予市立南山崎小学校に在籍中、毎年愛媛県青少年柔道大会で優勝を果たし、特にその時期には中矢力（後の世界チャンピオン）とも対戦を果たしました。

新田高校に進学後、彼女の柔道の道はさらに明確に歩まれます。高校2年時には全国高校選手権に出場し、決勝で2位に終わりましたが、同級生同士との戦いも多く、成長を続けました。また、シニアの全国大会にも初めて挑戦し、実戦を重ねる中で自分の柔道に磨きをかけていきます。

大学以降

山梨学院大学に進学した後の彼女は、国内外での大会での成績を重ねていきました。各大会で優勝を飾り、講道館杯でも父娘2代にわたる優勝を成し遂げました。オリンピックの出場を目指し、彼女の努力は続きましたが、その道には数々の試練も待ち受けていました。

特にロンドンオリンピック代表選考では厳しい結果を受け入れることとなり、選考においては悔しい思いも抱えることになりました。しかし、彼女はその後も柔道への情熱を持ち続け、国内外の大会で活躍。柔道界に多くの名言と技術を残す選手となりました。

引退後

2016年の現役引退後、浅見はコマツでコーチとして後進の指導にあたりました。その姿勢は、彼女が今もなお柔道界に貢献している証です。現在、彼女は全日本女子代表チームの強化アシスタントとしても活動し、次世代の選手を支える役割を全うしています。彼女の柔道は、単なるスポーツを超え、心の成長を促す一助にもなっています。彼女の信念は、技術だけでなく、柔道を通じて人間的に成長することの重要性を語りかけています。

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