山﨑ワイナリー

山崎ワイナリー：北海道三笠市の家族経営ワイナリー

序章：農業からワイン造りへ

北海道三笠市達布に位置する山崎ワイナリーは、4代続く農家の家系に生まれた山崎和幸氏によって1998年に設立されました。酪農学園大学短期大学部卒業後、米と麦の生産に従事していた和幸氏は、農産物の付加価値向上と農家の自立を目指し、45歳にしてぶどう栽培に着手しました。この決断が、後に北海道を代表するワイナリーの誕生へと繋がります。

家族経営の絆：五人の物語

2002年、山崎和幸氏と妻の國子氏、東京農業大学応用生物醸造科卒業の長男亮一氏、長女あかり氏、次男太地の5人家族によって「有限会社山崎ワイナリー」は設立されました。同時に果実酒の製造免許を取得し、本格的なワイン造りが始まりました。

自然への敬意：環境に配慮した栽培

山崎ワイナリーは、自社栽培のぶどうのみを使用したワイン造りを貫いています。6.5ヘクタールの自社畑と5.5ヘクタールの契約栽培畑で、除草剤や化学肥料を一切使用しない環境に配慮した栽培方法を採用しています。さらに、ぶどうのストレス軽減を図るため、畑にはクラシック音楽が流されています。現在、10品種程度のぶどうを栽培し、その品質向上に努めています。

革新的な取り組み：次世代への農業の継承

山崎ワイナリーは、単なるワイン生産にとどまらず、新しい農業文化の創造にも取り組んでいます。若い世代への農業普及を目的に、アウトドアウェアブランド「パタゴニア」との業務提携を行うなど、革新的な試みにも挑戦しています。

高い評価：数々の受賞歴

山崎ワイナリーのワインは、その高い品質から高い評価を獲得しており、2019年から2023年まで、日本ワイナリーアワードで5年連続五つ星を獲得しています。これは、山崎ワイナリーのワイン造りへの情熱と努力の証です。

こだわりのワイン：自家栽培ぶどう100%

山崎ワイナリーのワインは、自家栽培のぶどう100％を使用し、それぞれの品種の特徴を最大限に引き出した、個性豊かな味わいが特徴です。少量生産ながらも、その品質の高さと、ぶどうへの愛情が込められたワインは、多くの人々を魅了しています。

アクセスと営業時間

所在地: 北海道三笠市達布791-22
代表者: 山崎和幸
営業時間: 午前10時～午後6時
営業日: 日曜日、土曜日、祝日
年間生産量: 約3万本
交通アクセス: JR北海道函館本線峰延駅からタクシーで約10分、道央自動車道三笠インターチェンジから約5分

山崎ワイナリーは、単なるワイン生産者ではありません。それは、自然への敬意、家族の絆、そして次世代への農業の継承という、多くの思いが詰まった、真のドメーヌなのです。

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