岐阜市立白山小学校

岐阜市立白山小学校

岐阜市立白山小学校は、岐阜県岐阜市白山町に位置する公立の小学校です。この学校は地域に根ざした教育を行っており、学びの場を提供する重要な機関として、長い歴史を持っています。特に、校庭に立つ「わたの木」と呼ばれる大きなオオバヤナギの木は、学校のシンボルとも言える存在です。この木は毎年春に綿のような花を咲かせることから、その名がつきました。

校庭のシンボル「わたの木」

「わたの木」は、戦時中に焼夷弾の被害に遭い、幹が半分に割れてしまったにも関わらず、今もなお生き続け、力強い葉を広げています。この木は、白山小学校の歴史や地域の生き証人としての役割を果たしており、生徒や地域住民にとって特別な意味を持っています。

歴史的背景

白山小学校のある地域は、かつて厚見郡東加納村森本に存在した白山権現に由来しています。1889年にこの地域が岐阜市に合併された際に、白山町へと改称されました。また、白山権現はのちに森本神社に改名されましたが、大切な文化財として地域に引き継がれてきました。

1909年には徹明尋常小学校から分かれ、「白山尋常小学校」として開校しましたが、その際には校舎が未完成であったため、一時的に別の場所で授業が行われていました。1912年、1918年には校舎の増築が行われ、1922年までには周辺の学校との校区の変更等が行われました。

1930年代には新設校や商業学校との統廃合が進み、学校の体制が次第に整っていきました。しかし、1945年に岐阜空襲の被害を受け、校舎が全焼してしまうという重大な出来事もありました。その後の復旧過程において仮校舎での授業が行われ、1947年には岐阜市立白山小学校として再開されました。

戦後の再構築

戦後しばらくは校舎の改修や増築が続き、たいへん多くの教室や専門室が整備されていきました。特に1953年に完成した新校舎はその後の教育環境の基盤となり、1970年代にはさらなる施設の拡充が行われました。1980年には新校舎の竣工式が行われ、学校の新たな歴史の一歩が刻まれました。

通学区域と進学先

白山小学校の通学区域は広範囲にわたり、茨木町、白山町、金園町など多くの地域から通う児童がいます。卒業後は岐阜市立梅林中学校への進学が主な道となっています。

現在の役割

今日、白山小学校は地域の子どもたちに質の高い教育を提供し続けており、その歴史と伝統にじっくりと根ざした教育活動が行われています。地域が協力し合い、未来を担う子どもたちを育てる架け橋としての役割を果たしているのです。これからも白山小学校は地域の象徴として、成長し続けることでしょう。

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