岐阜県立多治見病院

岐阜県立多治見病院：地域医療を支える歴史と革新

岐阜県立多治見病院は、岐阜県多治見市に所在する、地域住民にとってなくてはならない基幹病院です。1939年（昭和14年）9月8日の開院以来、岐阜県東濃地域と可児地域における医療の中核を担い、地域住民の健康維持・増進に貢献しています。

地域医療への貢献

同病院は、東濃地域唯一の三次救急病院として、重症患者への高度な医療を提供しています。急性期の治療はもちろんのこと、慢性疾患や高齢者のケアにも対応し、地域住民の多様なニーズに応える包括的な医療を提供しています。そのため、岐阜県や愛知県など中部地方の住民からは「県病院」として親しまれ、信頼されている医療機関となっています。

医療技術の革新

岐阜県立多治見病院は、常に最新の医療技術を取り入れ、医療の質向上に努めています。その取り組みの一つとして、2008年（平成20年）9月には、日本で初めて医師が自ら運転するドクターカーを導入しました。これは、道路交通法の改正により、乗用車型のドクターカーが緊急車両として認められたことに伴うものです。迅速な現場対応と、より効率的な救急医療体制の構築に大きく貢献しています。

また、2010年（平成22年）6月には緩和ケア病床を開設し、患者と家族の苦痛軽減に尽力しています。そして、2011年（平成23年）10月には災害拠点病院の指定を受け、災害時における地域医療の維持にも重要な役割を果たしています。

病院の歴史と発展

1939年の開院以来、岐阜県立多治見病院は幾多の改修と増築を繰り返しながら、規模と機能を拡大してきました。1958年には総合病院の承認を受け、1968年には救急病院の指定を受けました。その後も、病棟の増改築、医療機器の更新、電子カルテの導入など、着実に医療体制の強化を進めてきました。近年では、高精度放射線治療センターの稼働、血液浄化センターと医療工学センターの運用開始など、高度な医療技術の導入にも力を入れています。2024年4月には新中央診療棟が完成予定です。

施設概要

広大な敷地面積（41,735.16㎡）を誇る病院敷地内には、中央診療棟、東病棟、中・西病棟、MRI棟、職員宿舎、看護師宿舎などが整備されています。東病棟の屋上にはヘリポートも設置されており、緊急時の迅速な対応を可能としています。

アクセス

多治見駅南口バスターミナルから東濃鉄道バスまたは多治見市自主運行バスで「県病院」バス停下車、またはJR中央本線・太多線多治見駅から徒歩20分程度の場所に位置しています。

関連機関

岐阜県立多治見病院は、岐阜県内の他の医療機関や教育機関とも連携し、地域医療ネットワークの構築に貢献しています。岐阜県総合医療センター、岐阜県立下呂温泉病院、岐阜県立看護大学、岐阜県立多治見看護専門学校、岐阜県立衛生専門学校、岐阜県立下呂看護専門学校などとの連携体制は、地域医療の質向上に大きく寄与しています。

まとめ

岐阜県立多治見病院は、長年にわたる歴史と実績、そして最新の医療技術を駆使し、地域住民の健康を守るために日々尽力しています。今後も、地域医療の中核病院として、その役割を担い続け、発展していくことでしょう。

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