岐阜県立恵那高等学校蛭川分校

岐阜県立恵那高等学校蛭川分校について

岐阜県立恵那高等学校蛭川分校は、かつて岐阜県恵那郡蛭川村（現・中津川市蛭川）に設置されていた公立高等学校の分校です。恵那高等学校の昼間定時制課程の分校として、地域社会に教育の機会を提供していました。

概要

この分校は、岐阜県立の高等学校でありながら、設置者は蛭川村という特徴がありました。全卒業生数は368名です。

廃校後の校舎は、1973年（昭和48年）3月に蛭川村教育会館となり、その後改修を経て1974年（昭和49年）からは蛭川村役場として使用されました。2001年（平成13年）に隣接地に新庁舎が完成した後も、旧庁舎として活用され、2023年（令和5年）現在は、蛭川総合事務所旧庁舎として、中津川北商工会蛭川支所や蛭川振興会事務所などが入っています。

しかし、2023年（令和5年）5月15日に落雷により建物の一部が焼失する被害が発生しました。応急処置として焼失部分は解体されましたが、建物の老朽化も進んでいるため、将来的には全て取り壊される予定です。

沿革

1949年（昭和24年）
4月：岐阜県立恵那高等学校蛭川分校の設置が認可されました。
5月：夜間定時制の普通科を設置し、開校しました。当初、校舎は蛭川小学校の校舎の一部を借用し、後に蛭川村公民館を教室として使用しました。
1951年（昭和26年）
4月：夜間定時制普通科が設置されました。
1955年（昭和30年）
4月：独立校舎が完成しました。
1959年（昭和34年）
1月：生徒数増加のため、1955年に新築された校舎を解体し、敷地を拡張して新たな校舎を建設することになりました。
3月7日：理科教室（新校舎一期工事・木造平屋建）が完成しました。
4月：夜間定時制普通科を廃止しました。
10月8日：新校舎（普通教室二期工事・木造2階建）が完成しました。
1968年（昭和43年）
3月：生徒募集を停止しました。
1971年（昭和46年）
3月5日：閉校式が行われました。
3月31日：廃校となりました。廃校時の生徒数は32名でした。

参考文献

岐阜県定通教育三十周年記念誌（岐阜県高等学校定時制通信制三十周年記念会、1978年）P.41、119
恵那市史 通史編 第3巻（1）下 近現代（恵那市史編纂委員会、1993年）P.375-377 ※恵那高等学校に関する記述内
蛭川村史（蛭川村史編纂委員会、1974年）P.630-635
岐阜県教育史 別編一 ビジュアル版（岐阜県教育委員会、2005年）P.175-177

関連項目

岐阜県高等学校の廃校一覧

この分校は、地域の教育を支え、人々の記憶に残る存在でした。その歴史は、参考文献や関連資料から深く知ることができます。

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