岐阜県総合医療センター

岐阜県総合医療センター

岐阜県総合医療センターは、岐阜県岐阜市に所在する、高度な医療を提供する医療機関です。その前身は1909年（明治42年）に開設された岐阜衛戍病院であり、現在は地方独立行政法人岐阜県総合医療センターによって運営されています。

概要

2006年（平成18年）11月5日までは岐阜県立岐阜病院という名称でしたが、老朽化に伴う新築・改築計画を経て、2006年（平成18年）11月6日に本館が完成し、現在の岐阜県総合医療センターへと改称されました。

特徴

41の診療科を擁し、岐阜市のみならず岐阜県全体の医療における基幹病院としての役割を担っています。地域災害医療センターとしての機能も有し、災害時には基幹病院として重要な役割を果たします。

重点医療

以下の分野に特に力を入れています。

救命救急医療
心臓血管疾患医療
周産期医療
がん医療
女性医療

これらの重点医療に対応するため、救命救急センターをはじめとする専門的な病棟が設置されています。

各種指定

基幹災害医療センター
地域がん診療拠点病院
エイズ治療拠点病院

また、救急指定病院として岐阜県知事により告示されており、へき地医療支援のため、岐阜県へき地医療支援機構が院内に設置されています。
隣接する岐阜県立衛生専門学校との連携も特徴です。

小児医療

早期から小児循環器科、小児心臓外科が県内の小児循環器医療の中核を担い、治療数は全国でも有数の規模を誇ります。県内で小児循環器治療が可能なのは、当センターと大垣市民病院のみです。現在は、小児科、小児外科、小児循環器科、小児心臓外科、小児療育内科、小児腎臓内科、小児感染症内科、長良医療センターより機能を移転した小児脳神経外科などが機能しています。小児脳神経外科においては、小児脳腫瘍等の重症疾患は岐阜大学病院にて治療を行います。また、小児外科医は1名体制です。PICU(小児集中治療室)を6床備え、県内の小児医療の中核病院として機能しています。県内にはほかに大垣市民病院にPICU3床が設置されています。

周産期医療

岐阜県の総合周産期母子医療センターとして、県内最大のNICU(新生児集中治療室)や県内で唯一のMFICU(母体胎児集中治療室)を備えています。ハイリスク妊婦の受け入れに加え、2019年からは長良医療センターの産科医師が加わり、より多くの患者を受け入れています。新生児集中治療室専用のドクターカーを完備し、他院からの搬送にも対応。ドクターヘリを利用した新生児搬送にも積極的に取り組んでいます。

診察科

多岐にわたる診療科を擁し、幅広い医療ニーズに対応しています。

主な専門治療

ストーマ外来
禁煙外来
女性外来
乳腺外来

高度医療

特定集中治療室(ICU)
小児集中治療室(PICU)
新生児特定集中治療室(NICU)
継続保育室(GCU)
母体胎児集中治療室(MFICU)
救命救急センター

沿革

1909年（明治42年） - 岐阜衛戍病院として開院
1936年（昭和11年） - 岐阜陸軍病院に改称
1945年（昭和20年） - 国立岐阜病院に改称
1953年（昭和28年） - 岐阜県立岐阜病院に改称
1954年（昭和29年） - 総合病院となる
2006年（平成18年） - 岐阜県総合医療センターに改称
2010年（平成22年） - 地方独立行政法人化

交通機関

JR高山本線「長森駅」から徒歩約20～25分
名鉄各務原線「切通駅」から徒歩約20～25分
JR岐阜駅・名鉄岐阜駅から岐阜バス

関連項目

岐阜県立多治見病院
岐阜県立下呂温泉病院
岐阜県立看護大学
岐阜県立衛生専門学校
岐阜県立下呂看護専門学校
岐阜県立多治見看護専門学校

外部リンク

* 岐阜県総合医療センター

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