岐阜県美術館

岐阜県美術館：岐阜の芸術文化を彩る空間

岐阜県美術館は、岐阜県が運営する公立美術館です。1982年の開館以来、岐阜ゆかりの作家や、世界的にも有名な画家の作品を数多く展示することで知られています。

充実したコレクション

岐阜県美術館の最大の魅力は、その充実したコレクションです。岐阜県にゆかりのある画家、例えば大橋翠石や川合玉堂といった巨匠の作品から、現代作家の作品まで幅広く収蔵しています。

しかし、岐阜ゆかりの作家だけの展示ではありません。近代西洋絵画のコレクションも充実しており、オディロン・ルドンの代表作を含む数々の名画を鑑賞することができます。ルドン作品以外にも、ギュスターヴ・モロー、ピエール・ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ、ポール・ゴーギャン、エドヴァルド・ムンクなど、巨匠たちの作品が所蔵されています。日本画においても、川崎小虎、奥村土牛、川合玉堂、伊東深水、前田青邨など、近代日本画壇を代表する巨匠たちの作品を多数所蔵し、日本の近代美術史をたどる上で貴重な資料となっています。さらに、工芸品や彫刻など、多様なジャンルの芸術作品を収蔵し、来館者は多角的な視点から芸術に触れることができます。

展示内容

岐阜県美術館では、常設展示と企画展示の両方を行っています。常設展示では、美術館が誇るコレクションの中から、厳選された作品を展示しています。企画展は年間6回程度開催され、テーマを設けた特集展示や、現代作家の個展などが行われます。これにより、来館者は毎回新たな発見をすることができます。

美しく広々とした空間

美術館の建物は、中部建築賞を受賞しており、洗練されたデザインと広々とした空間が特徴です。館内はバリアフリー設計となっており、車いすの方なども安心して鑑賞できます。また、建物の周囲には、庭園が整備されており、モニュメントが点在する散策路もあります。館内だけでなく、自然豊かな環境の中で芸術を鑑賞できる点も、岐阜県美術館の魅力の一つです。

ミュージアムショップ

美術館にはミュージアムショップも併設されています。書籍やポストカードなどの定番アイテムに加え、地元作家の作品や工芸品なども販売されており、お土産探しにも最適な場所です。

アクセス

岐阜県美術館へのアクセスは、公共交通機関と自家用車の両方で可能です。JR岐阜駅や名鉄岐阜駅から岐阜バスを利用するか、西岐阜駅から徒歩またはコミュニティバスを利用できます。自家用車の場合は、岐阜県図書館と共用の駐車場があります。

沿革

岐阜県美術館は、1975年に建設懇談会が発足し、1982年に開館しました。その後も、増改築やリニューアルを繰り返し、現在に至ります。2018年から2019年にかけて行われた大規模な改修工事により、展示室が拡張され、より快適な鑑賞環境が整えられました。

まとめ

岐阜県美術館は、岐阜の豊かな自然と歴史に囲まれた、魅力的な美術館です。充実したコレクション、美しい建物、そしてアクセスも良好なことから、多くの人々に愛されています。岐阜を訪れた際は、ぜひ足を運んでみてください。

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