岐阜県道290号上野関線

岐阜県道290号上野関線

岐阜県道290号上野関線（ぎふけんどう290ごう かみのせきせん）は、岐阜県美濃市から同県関市に至る一般県道として位置づけられています。この路線は、地域の生活道路として、また両市間の交通を支える重要な役割を担っています。

概要

本路線の起点は岐阜県美濃市上野にあり、ここでは岐阜県道81号美濃洞戸線に接続しています。一方、終点は岐阜県関市小瀬で、国道418号に至ります。岐阜県のほぼ中央部に位置する美濃市と関市を南北に結ぶルートの一部を構成しており、周辺地域の交通ネットワークにおいて重要な結節点となっています。

路線データ

起点: 岐阜県美濃市上野（岐阜県道81号美濃洞戸線交点）
終点: 岐阜県関市小瀬（国道418号交点）

沿革

岐阜県道290号上野関線は、1977年（昭和52年）2月27日に一般県道として認定されました。以降、時代の変化に伴う交通量の増加や安全性の要求に応えるため、改良工事などが段階的に実施されてきました。特に近年では、2023年（令和5年）3月4日に大矢田工区（延長約1.4キロメートル）が開通したことが大きな進展として挙げられます。この工区には、新たに建設された大矢田もみじトンネル（延長623メートル）が含まれており、これにより旧道の線形不良区間や幅員の狭い区間が解消され、車両の通行が格段にスムーズになりました。大矢田工区の開通は、地域住民の日常生活における利便性を高めるだけでなく、周辺の観光地へのアクセス改善にも寄与しています。

通過する自治体

本路線が通過する自治体は、すべて岐阜県内に所在します。

美濃市
関市

接続する道路

岐阜県道290号上野関線は、経路の各所で他の主要道路と接続または重複しています。

岐阜県道81号美濃洞戸線: 路線の起点である美濃市上野地内において接続します。この接続地点は、岐阜バスや美濃市コミュニティバス「わっちも乗ろCar」の睦橋バス停付近に位置しています。
岐阜県道291号御手洗立花線: 美濃市御手洗地内、真木倉神社南西付近で交差します。また、同じ御手洗地内にある福寿稲荷神社東方付近では、岐阜県道291号御手洗立花線のバイパスとも接続しています。
岐阜県道94号岐阜美濃線: 美濃市内の市場交差点から極楽寺交差点にかけての区間では、岐阜県道94号岐阜美濃線と重複して路線が指定されています。
国道418号: 関市内の小瀬交差点から矢島町1丁目交差点までの区間では、国道418号と重複しています。本路線の終点は、この重複区間の始まりである小瀬交差点となります。

周辺

沿線およびその近隣地域には、地域の生活を支える施設や、自然・歴史に触れることができるスポットが点在しています。

橋梁: 板取川を渡る睦橋などが沿線近くにあります。
公共施設・教育機関: 美濃市役所上牧出張所、美濃市立大矢田小学校、美濃市立昭和中学校、美濃市立藍見小学校、藍見郵便局、関市立瀬尻小学校など、地域住民にとって身近な施設が見られます。
レクリエーション施設: トーシンさくらヒルズゴルフクラブ、ぎふ美濃ゴルフ倶楽部といったゴルフ場が比較的近くに位置しており、余暇を楽しむ場所として利用されています。
歴史・観光スポット: 弥勒寺公園（弥勒寺跡）や、円空入定塚といった歴史的な場所があります。また、清流長良川にかかる鮎ノ瀬橋や、夏の風物詩である小瀬鵜飼の乗船場も沿線からアクセスしやすい場所にあります。
高速道路アクセス: 東海環状自動車道（国道475号）の関広見インターチェンジや、東海北陸自動車道の長良川サービスエリアへのアクセスポイントともなり、広域交通への接続も可能です。

関連項目

岐阜県の県道一覧

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