岡上和典

岡上 和典（おかがみ かずのり）

岡上和典は、1979年1月4日に福岡県古賀市で生まれた元プロ野球選手です。彼は内野手として活躍し、特に守備や走塁において高い能力を持っていました。

経歴

プロ入り前

岡上は九産大九州高に通い、高校時代はあまり目立つ成績は残せませんでしたが、次に進んだ東海大学でのキャリアが彼の転機となります。大学2年生の夏に右肩を故障した際には、選手としての出場ができず、裏方としてノッカーや球拾いを行っていました。その後、外野手に転向し、4年目の秋にレギュラーに定着。盗塁王も獲得し、明治神宮大会では準優勝を果たしました。

2000年のドラフトで広島東洋カープに7位指名され入団。彼のプロキャリアがスタートしました。

プロ入り後

プロとしての道は決して平坦ではありませんでした。岡上は、2001年の後半には一軍に出場しますが、守備が安定していなかった関係で思うようにスタメン出場が得られませんでした。広島チーム自体も守備や走塁に不安を抱える選手が多く、彼は主に守備の代走要因として舞台に立つことが多かったのです。特に、2004年から2005年にかけては肘の故障が続き、シーズンの大半を棒に振ることになります。

このようなケガの多さから心機一転、彼は2006年に「岡上和功」に改名。しかし再び本名に戻った2007年には、梵英心の台頭に伴い一軍から遠ざかり、同年に戦力外通告を受けることになりました。

現役引退後

プロ選手としての華やかさは少なくなりましたが、岡上は2014年に少年硬式野球チーム「ユナイテッド・グロウズ広島」の監督に就任しました。彼は、選手時代に培った技術を子供たちに伝えるため、具体的な指導を行っており、特に走攻守をバランス良く教えていることに情熱を注いでいます。

また、2019年からはツネイシホールディングスの社会人野球チーム・ツネイシブルーパイレーツのコーチとしても活動しています。

選手としての特徴

岡上はビジュアル的にも優れた身体能力を持ち、特に俊足で知られています。内外野両方のポジションをこなす器用さとともに、プロ入り後はスイッチヒッターにも挑戦しましたが、打撃力の不足とケガによってなかなか定位置を確保することはできませんでした。彼のキャリアのハイライトの一つとして、2003年10月12日にヤクルト戦で放った同点ホームランが挙げられます。この試合ではヒーローインタビューを受けましたが、場の緊張から思うように言葉を返せなかったエピソードも印象に残っています。

詳細情報

• - 初出場：2001年7月12日、対中日ドラゴンズ
• - 初盗塁：同上、9回表
• - 初安打：2001年10月6日、対中日ドラゴンズ
• - 初先発：2002年6月19日、対阪神タイガース
• - 初本塁打・初打点：2003年10月12日、対ヤクルトスワローズ

彼の背番号は37で、2001年から2007年まで在籍しました。登録名は「岡上和典」と「岡上和功」を使い分けています。選手としての岡上和典は、今でも多くのファンの記憶に残る存在です。

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