岡副鉄雄

岡副鉄雄（1901年3月2日 - 1985年）は、日本の実業家として知られています。彼は、料亭「金田中」と「岡半」の会長を、そして新橋演舞場と演舞場サービスの社長を務めました。

三重県津市出身の岡副は、片田小学校を卒業後、料理の世界に入ります。料理店での見習いを経て、自ら割ぽう「鶴屋」を開店しました。その後、大正時代から続く老舗料亭「金田中」を、当時の経営者からの依頼で譲り受け、1945年に新たなスタートを切りました。岡副の手腕により、「金田中」は銀座を代表する料亭として発展を遂げます。

1959年には、新橋演舞場の専務に就任し、演劇界にも貢献しました。彼の経営手腕は多岐にわたり、食と文化の両面から銀座の発展に尽力したと言えるでしょう。

岡副鉄雄は、実業家としての顔だけでなく、文化的な趣味人としても知られていました。書画、ゴルフ、俳句、絵画などを嗜み、多才な一面を見せています。彼の住所は東京都中央区銀座7丁目にあり、まさに銀座を代表する人物の一人でした。

参考文献

東京探偵社編『東京紳士録 昭和44年版』東京探偵社、1968年。
『現代人物事典 出身県別 西日本版』サン・データ・システム、1980年。
『空海の人間学 抜群の組織力・行動力を持った指導者像を現代に問う』竹井出版、1984年。
津村節子『銀座・老舗の女（文春文庫）』文芸春秋、1985年。

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