金田中

金田中（かねたなか）

金田中は、東京都中央区銀座七丁目に本店を置く老舗料亭です。大正時代に新橋の花街で創業し、その歴史を刻んできました。

歴史

元々「田中屋」という大茶屋の仲居頭であった金子とらが、暖簾分けを受けて新橋の待合として創業。自身の苗字から一字を取り「金田中」と名付けられました。大正時代には、「新喜楽」「吉兆」とともに“日本三大料亭”と称されるほどの格式を誇りました。

その後、銀座で関西割烹を営んでいた岡副鉄雄が、当時の経営者からの依頼で金田中を譲り受け、1945年（昭和20年）に新たなスタートを切りました。

鉄雄の一人息子である2代目の岡副昭吾（1930-2014）は、慶應義塾大学文学部国文科を卒業後、大阪の料亭「つる家」で修業を積みました。1968年に家業を継承し、1985年には先代も社長を務めた新橋演舞場の5代目代表取締役社長に就任。海外進出の第一歩として香港にも出店するなど、その経営手腕を発揮しました。昭吾の没後、子の岡副真吾が3代目を継いでいます。

店舗

新ばし金田中 - 東京都中央区銀座七丁目18番17号
金田中 庵 - 東京都中央区銀座七丁目6番16号
数寄屋 金田中 - セルリアンタワー東急ホテル地下2階
金田中 草 - セルリアンタワー東急ホテル2階

経営陣

社長 - 岡副真吾（慶応義塾大学卒）
女将 - 岡副徳子（慶応義塾大学卒）。岡副真吾とは同級生。父はキッコーマン社長を務めた中野孝三郎。

不祥事

2023年4月、週刊新潮が金田中の労働環境について報道。記事によると、従業員に対する暴言や過酷な労働環境があったとされています。

2025年4月11日、3代目社長の岡副真吾が覚醒剤およそ0.6グラムと乾燥大麻およそ1グラムを所持していたとして、覚醒剤取締法違反（所持）及び大麻所持の疑いで警視庁向島警察署に逮捕されました。

外部リンク

金田中 -KANETANAKA-
GINZA CONNECTIVE VOL.6 岡副 徳子×高嶋 ちさ子(2012.3.7) - TOKYO GINZA official

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