岡南新保駅

岡南新保駅とは

岡南新保駅（こうなんしんぽうえき）は、以前岡山県岡山市（現・南区）新保にあった岡山臨港鉄道の駅であり、1984年12月30日に廃止されました。この駅は、地名の読みが「しんぼう」であるのに対し、駅名は「こうなんしんぽう」となっています。

歴史

岡南新保駅の開業は、地元の要望によって実現しました。1951年9月15日に駅設置の申請が行われ、9月21日に認可され、同年の10月20日に開業しました。当初の駅名は臨海新保駅と呼ばれていましたが、1960年8月1日に岡南新保駅へと改称されました。開業から数年後、この駅は地域住民に利用される重要な交通拠点となりました。

駅構造

岡南新保駅はホームが1面だけのシンプルな構造を持つ棒線駅であり、無人駅として運営されていました。岡山港駅に向かう際には、右側にホームが位置する形になっていました。無人停留場であったため、駅の利用者は自分で切符を買う必要がありました。

利用状況

1984年度のデータによると、岡南新保駅の1日あたりの平均乗降客数は46人でした。その中で、定期券を利用している客は17人ほどでした。この数字は、駅が地域住民にどの程度利用されていたかを示すものとなります。定期客が多くはなかったものの、駅は地元の重要な交通手段として機能していました。

現状

岡南新保駅が廃止された後、駅跡地は臨港グリーンアベニューとして整備されました。現在も駅のホームが残されており、その一部はあたかもモニュメントのような形で保存されています。また、道路に埋め込まれたレールも見ることができ、訪れる人々に廃駅の面影を伝える役割を果たしています。これらの遺構は、かつての鉄道の足跡を感じさせるスポットとして、地域住民や観光客に親しまれています。

隣接駅

岡南新保駅は、岡山臨港鉄道の岡山臨港鉄道線上に位置しており、隣の駅は大元駅、次に岡南泉田駅がありました。これらの駅と連携し、地元の交通網を支えていました。

参考文献

この歴史や情報は、寺田裕一による著作『線路・駅』や名取紀之編『岡山臨海鐡道』に基づいています。鉄道の歴史を知るための文献や博物館も存在しており、さらなる学びの場が提供されています。

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