岡山シティエフエム

岡山シティエフエムの概要

岡山シティエフエム（おかやまシティエフエム）は、岡山県岡山市北区を中心に、岡山市内及び赤磐市の一部地域に向けて超短波で放送を行う特定地上基幹放送事業者です。この局は「Radio momo」（レディオモモ）という愛称で知られ、地域に根ざしたコミュニティ放送を展開しています。市民の設立準備委員会の活動に基づいて、1997年1月1日に開局を迎えました。これは、岡山県内でエフエムくらしきに次いで2番目のFM放送局であり、後に岡山市が政令指定都市に移行する前のことです。

開局当初の特色

初の放送は、県域放送のFM岡山が設立される前であり、岡山の地域における重要な放送手段として機能しました。特に「モモ」という名称には、岡山の名産品である桃と、ミヒャエル・エンデの小説『モモ』からの言及が含まれています。開局当初のキャラクターは著名なアーティスト奈良美智によりデザインされ、局のアイコンや親しみやすさに貢献しました。現在は、FM79.0の周波数にちなみ、新たなロゴマークも使用されています。

メディアの運用と番組

放送は、主に自社制作番組と、外部から仕入れたプログラム（ミュージックバードやJ-WAVEなど）で構成され、毎日朝5時から翌朝5時までの24時間体制で行われています。また、2012年にはJCBAインターネットサイマルラジオによる同時再送信が開始され、さらに視聴者の利便性を高めています。

主な番組には、朝刊ラジオ『元気! おかやま』や夕刊ラジオ『レディオモモ』、そして金曜日の『ランチタイムインフォメーション』などがあり、地域のニュースや情報をタイムリーに伝えています。番組内容は、地域に密着したものから音楽、ゲストを迎えたものまで多岐にわたります。

共同活動と災害時の対応

岡山シティエフエムは他の地域局との共同協力も行ってないにで、エフエムくらしきをはじめとする地域のコミュニティFM局と連携を深めています。特に、共同制作の『POWER PLAY』や地元タウン誌への広告展開など、地域一体でのメディア課題を共有し、地域活性化に寄与しています。

2018年の西日本豪雨の際には、早い段階から警戒情報を発信し、番組内容を変更して被災者支援情報を提供しました。このような迅速な対応は、地元住民にとって欠かせない存在であることを浮き彫りにしています。

送信施設と再送信

送信所は岡山市中区に位置し、岡山国際ホテルの屋上に設置されています。これにより、2009年の政令指定都市移行以降も地域外に向けて情報を強化するため、赤磐市内に中継局を設けるなどとして、さらなる情報伝達力を持ています。

また、岡山ネットワークや倉敷ケーブルテレビなど、いくつかのケーブルテレビ局でも放送が再送信され、広範囲な視聴者へのアクセスを可能にしています。

今後の展望

未来に向けて、岡山シティエフエムは地域に密着した多様なプログラムを提供し続け、リスナーとのつながりを深めていくことを目指しています。地域の声に耳を傾け、さらなるコミュニティの発展に寄与する放送局として注目されています。

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