岡山ネットワーク

岡山ネットワーク株式会社（oniビジョン）

岡山ネットワーク株式会社（愛称：oniビジョン）は、岡山県岡山市に本社を構えるケーブルテレビ局であり、山陽新聞グループに属しています。この会社は、岡山市と中鉄バスグループを中心とした地元企業21社および2団体が出資する第三セクターとして、1983年に設立されました。

歴史と沿革

oniビジョンは、1993年4月1日に地元である岡山市で開局しました。当初は中鉄グループに所属していたテレビ局・テレビせとうちの本社内に設置されました。しかし、契約者数の伸び悩みや、バブル経済崩壊といった外的要因により、1995年から1996年にかけて経営不振が続きました。この時期には、一時的に労働争議も発生しました。1997年度には累積赤字が約15億6000万円に達する厳しい状況となりました。

そのため、1996年に山陽新聞社がセコムからの全株式を譲受し、筆頭株主となりました。これにより、経営再建のための新たな資本が注入され、さらにジュピターテレコムとの提携も進められました。

2000年にはインターネット接続サービスを開始し、2008年にはケーブルプラス電話サービスも提供するようになりました。デジタル放送のための専門チャンネルとしてJC-HITSを採用し、2007年からは地上デジタル放送におけるコミュニティチャンネルのデータ放送も実施しています。また、岡山県内の各地域において、CATV網の整備と放送を行っています。

サービスエリアと放送内容

oniビジョンのサービス対象地域は岡山県全域です。具体的には、岡山市のほぼ全域や北区建部地域、久米郡久米南町、美咲町などが含まれますが、いくつかの地域はエリア外となっています。また、岡山県内の他の放送局と連携した自主制作放送や、地域密着のニュースや情報番組も提供しています。

さらに、テレビのアナログサービスは2011年まで存続し、デジタルサービスにおいても地上デジタル放送を「デジアナ変換」によって再送信していました。2010年代以降は、さまざまなジャンルのチャンネルが追加され、視聴者に多様な選択肢が提供されています。

主な提供サービス

oniビジョンでは、テレビ放送に加え、ケーブルプラス電話という固定電話サービスも提供しています。これは、KDDIとの業務提携によるもので、利便性の高い通信サービスを実現しています。

また、地域のコミュニティチャンネルでは、さまざまな自主制作番組が放送され、地元の行事やニュースなどが発信されています。近年では、視聴者のニーズに応じた様々な番組が放送され、地域の文化や生活を支える重要な役割を担っています。

まとめ

岡山ネットワーク株式会社は、地域のニーズに応じた多様なサービスを提供し続けており、岡山県内での情報通信の発展に寄与しています。地元の企業との連携や地域密着型のサービスが、oniビジョンの特色と言えるでしょう。

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