岡山リサーチパーク

岡山リサーチパーク

岡山リサーチパークは、岡山県岡山市北区、岡山空港近くの芳賀および富吉地区に位置する、研究開発機能の集積を目的とした産業団地です。岡山県が事業主体となり、地域経済の活性化と技術振興を目指して計画・整備が進められ、1993年（平成5年）にその造成が完了しました。

位置と構成

この地域は、岡山空港、瀬戸大橋、高速道路といった広域交通網の結節点に近いという地理的な優位性を有しています。敷地内を南北に岡山県道72号岡山賀陽線（通称：吉備新線）が走り、これを境に東側が芳賀区画、西側が富吉区画に分かれています。総開発面積は約51.3ヘクタールにおよび、そのうち分譲面積は約11.1ヘクタールが企業や機関の進出用地として提供されています。

主な施設

岡山リサーチパーク内には、地域の中核となる様々な研究支援・産学連携施設が設置されています。

岡山県工業技術センター・テクノサポート岡山: 岡山県が運営する工業技術センターと、公益財団法人岡山県産業振興財団が運営するテクノサポート岡山が一体となった施設です。地域企業の技術開発や産業振興に向けた支援、試験研究、人材育成などを行っています。
岡山大学研究推進産学官連携機構 産学官融合センター: 1994年（平成6年）に岡山大学の地域共同研究センターとして設立された機関です。大学と企業、研究機関、行政などとの連携窓口として、共同研究や技術移転、人材交流などを推進し、新たな技術や産業の創出を目指しています。
岡山リサーチパーク・インキュベーションセンター（ORIC）: 2003年（平成15年）4月に開設された、新規事業やベンチャー企業の創出・育成を支援する施設です。研究開発型企業や創業期の企業に対して、オフィススペースの提供や経営・技術に関する専門的なサポートを行っています。

進出企業・機関

多岐にわたる分野の研究開発型企業や技術関連企業が進出しています。主な例としては、情報システム運用支援、半導体製造装置の開発、医薬品関連、機械部品製造、食品製造（乳製品、菓子）、システム開発、微生物・植物研究、医療機器（ステント）開発、水処理プラント設計などがあります。独立行政法人中小企業基盤整備機構などの公的機関も拠点を置いています。

主な企業・機関の例

日立製作所
アプリシアテクノロジー
日本メジフィジックス
山本金属製作所
オハヨー乳業
カバヤ食品
システムメイト
日本植生
日本ステントテクノロジー
両備システムズ
CANホールディングス
ナカシマプロペラ
ティーアールエス
川本
アイ・サポート
独立行政法人中小企業基盤整備機構
システムエンタープライズ

運輸・交通関連施設

敷地内には、地域住民や就労者の交通を支える重要な施設も立地しています。

中鉄バス岡山営業所: 路線バス会社の営業所および発着基地として機能し、地域の公共交通ネットワークを担っています。
岡山運輸支局: 自動車の登録や検査などを行う国の機関で、2015年5月に当地区に移転開設されました。

岡山リサーチパークは、研究開発機能と多様な産業が集積し、交通インフラにも恵まれた、岡山県における技術革新と産業振興の重要な拠点としての役割を果たしています。

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