岡山大学惑星物質研究所

岡山大学惑星物質研究所とは

岡山大学惑星物質研究所は、鳥取県東伯郡三朝町に位置し、岡山大学が管理する共同利用及び共同研究のための拠点です。この研究所は、1939年に設立された岡山医科大学の三朝温泉療養所を起源とし、1985年には岡山大学内の地球内部研究センターへと改組された後、現在の名称へと変更されました。現在、固体地球科学に特化した国際的な研究拠点として、質の高い分析技術の開発と応用が行われています。

歴史的背景

岡山大学惑星物質研究所の起源は、1939年にさかのぼります。当初は温泉医学の研究部門としてスタートし、1949年には岡山大学が設立され、放射能泉研究所が発足しました。その後、何度かの改組を経て、1985年に地球内部研究センターが設立され、1995年には固体地球研究センターに改組。さらに、2005年に地球物質科学研究センターと改名され、現在の惑星物質研究所へと発展しました。

研究の内容

惑星物質研究所では、地球物質科学における基盤分析技術の確立とその応用に関する幅広い研究を行っています。この研究所は、国内外の優れた研究者との共同研究や連携を重視しており、特に固体地球科学分野において国際的な評価を得ています。また、2007年からは大学院教育も開始され、次世代の研究者の育成にも力を入れています。

研究部門

研究所は、次の3つの部門で構成されています：

• - 惑星物質基礎科学部門：先進的な惑星物質解析や深部物質の研究を担当し、材料の基礎的特性を解明することを目指します。
• - 惑星システム科学部門：地球の年代学や惑星環境の進化を研究し、全体的なシステムの理解を深めます。
• - 生命・流体物質科学部門：生命の起源や流体の特性に関する研究を行い、地球外の生命の可能性についても探求しています。

教育プログラム

大学院自然科学研究科に設置された地球物質科学専攻では、博士号取得を目指すカリキュラムが提供されており、5年一貫のプログラムが整備されています。ここでは、地球や太陽系の惑星の起源、進化、ダイナミクスについての研究が進められ、国際的な研究環境のもと、次世代の高い能力を持つ研究者の育成が行われています。

アクセス情報

所在地は、〒682-0193 鳥取県東伯郡三朝町山田827です。交通アクセスは、日ノ丸バスにてJR倉吉駅から「三朝温泉行」または「三徳山行」に乗車し、「岡大惑星物質研究所前」で下車することが可能です。

内外の研究機関との連携を強化し、さらなる研究の発展を目指す岡山大学惑星物質研究所は、固体地球科学の研究における重要な拠点として位置づけられています。

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