岡山惑星探査プログラム

岡山惑星探査プログラム（Okayama Planet Search Program, OPSP）は、太陽系外惑星系の発見を目的として2001年に開始された観測プロジェクトです。このプログラムは、主に中間質量を持つG型巨星およびK型巨星の周りを公転する惑星の探索に焦点を当てています。

OPSPの主な成果として、以下の太陽系外惑星の発見が挙げられます。

いるか座18番星b：この惑星は、いるか座の方向にある恒星、いるか座18番星の周りを公転しています。
わし座ξ星b：わし座ξ星は、わし座に位置する恒星で、この恒星の周りを公転する惑星が発見されました。
やまねこ座41番星b：この惑星は、やまねこ座の方向にある恒星、やまねこ座41番星の周りを公転しています。

これらの発見は、中間質量の巨星が惑星を持つ可能性を示唆しており、惑星形成理論の理解に貢献しています。

さらに、OPSPは、過去に発見された惑星の軌道パラメータの更新も行っています。特に、G型巨星の周りを公転する惑星、HD 104985 bの軌道パラメータを、過去6年間に収集した観測データに基づいて更新しました。このアップデートは、惑星の軌道が時間の経過とともにどのように変化するかを理解する上で重要な情報を提供します。

観測には、岡山天体物理観測所の188cm反射式望遠鏡と高分散エシェル分光器（HIDES）が使用されています。また、ヨウ素吸収セル（I2 cell）を組み合わせて用いることで、高精度のドップラー分光観測を実現しています。この手法により、恒星の視線速度の変化を精密に測定し、惑星の存在を間接的に検出することが可能になります。

2001年のプログラム開始以来、OPSPでは300個以上のG型巨星およびK型巨星を対象に高精度ドップラー観測を実施しています。これらの継続的な観測データは、太陽系外惑星の多様性を理解し、新たな惑星を発見するための重要な基盤となっています。

OPSPは、太陽系外惑星研究における重要な貢献を果たしており、今後も継続的な観測とデータ分析を通じて、さらなる発見が期待されます。

その他発見された惑星：
くじら座81番星b
アンドロメダ座14番星b
やまねこ座6番星b

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