岡山県立図書館

岡山県立図書館の概要

岡山県立図書館は、岡山県岡山市北区の丸の内に位置しており、この地域の知識と文化の拠点として機能しています。2004年に開館したこの図書館は、以前存在していた岡山市立丸之内中学校の跡地に建設されたもので、地域の市民に多様なサービスを提供する場として大きな役割を果たしています。

歴史と背景

岡山県立図書館は、1999年に閉校した丸之内中学校の校舎跡に建設されました。館の開館当初から、利用者のニーズに応えるために様々なサービスを充実させており、特にレファレンスサービスに力を入れています。この図書館は、「なくしていこう、偏見・差別・いじめ」というテーマを掲げ、広く知識を共有する場としての役割に力を入れています。

特徴的なサービス

岡山県立図書館は、専門知識をもった34名の職員が、総合サービス、人文科学、児童、郷土、自然科学、社会科学の6部門に分かれて活動しています。利用者からの問合せに対するきめ細やかな対応が評価され、2005年から2014年の間には全国の都道府県立図書館の中でトップの貸出率を記録しました。特に、2006年から2009年には、唯一100万人を超える入館者数を誇り、開館日は大変賑わいを見せています。

インターネットを通じて書籍の検索や貸出予約が可能で、近隣の公共図書館を介して書籍の貸出が受けられることも大きな魅力の一つです。また、岡山県内の図書館を横断的に検索できるシステムや、デジタル資料を集めた「デジタル岡山大百科」の運営にも注力しています。

蔵書と活動

図書館の児童書コーナーには約13万6300冊があり、毎週末には「こどものほんのへや」で絵本の読み聞かせ会を開催しているなど、地域の子供たちに対しても積極的なサービスを提供しています。また、視覚障害者向けにおよそ1,000冊の録音図書も揃え、特別なニーズに応える努力をしています。

施設の充実

岡山県立図書館は、休憩や喫茶を楽しめるコーナー、共用のホール、サークル活動を行うための施設まで多様な設備が整っています。公衆無線LANが設置されているため、インターネットの利用も容易です。さらに、図書館内には有料貸出のメディア工房やデジタル情報シアターも備わっており、多彩なイベントが行われています。

建物の概要

この図書館の建築は、設計者である安井・山陽設計共同体によって行われ、施工は大林組などの企業が手がけました。建物は地上4階、地下1階から構成されており、延床面積は約18,193 m²です。また、書庫の収蔵能力は230万冊に達するなど、多くの資料が収蔵されています。

アクセス

図書館へのアクセスは、JR岡山駅からのバス利用が便利で、また駐車場は有料化されるなどして交通利便性も向上しています。図書館は、地域の重要な情報拠点として今後も多くの市民に利用され続けることが期待されています。

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