岡山県立美術館

岡山県立美術館の魅力

岡山県立美術館（おかやまけんりつびじゅつかん）は、岡山県岡山市北区の中心街、天神町に位置し、1988年に開館しました。美術館は、後楽園や岡山城からも近く、訪れる人々にとって便利な立地です。通称「県美」と呼ばれるこの美術館は、地域の文化と芸術を発展させることを目的に設立され、郷土に密接に関連した優れた美術作品を収集・展示しています。

設立の背景

岡山県立美術館は、岡山市天神山地区の再開発プロジェクトの一環として設けられました。美術館の設計を手掛けた建築家、岡田新一は、最高裁判所の設計でも知られる著名な人物です。この美術館は、岡山の美術作品を中心に、関連する様々なジャンルや資料も収集しており、特に郷土のアートに特化したコレクションを持つ点が特徴的です。

設備とコレクション

美術館内には約5000点もの作品が収蔵されています。これらの作品は、雪舟や宮本武蔵、浦上玉堂をはじめとする著名なアーティストのものが含まれています。また、金工や彫刻作品も多く所蔵されており、備前焼の人間国宝の作品も展示されています。美術館では、古書画や日本画、洋画、彫刻、工芸、写真など、幅広いジャンルの作品を取り扱っています。

特に注目される作品には、牧谿の「老子図」や玉澗の重要文化財「廬山図」、さらに雪舟による「山水図（倣玉澗）」、宮本武蔵の「布袋図」があります。これらの作品は、定期的に展示替えを行い、訪れるたびに新しい発見があります。

展覧会と教育活動

岡山県立美術館では、常設展に加え、全国からアートを集めた特別展も開催されています。これにより、さまざまな美術品を観賞できる機会が提供されています。また、学芸員や外部講師による講座やワークショップも行われており、芸術への理解を深めるための教育活動にも力を入れています。

アクセス

美術館へのアクセスは、JR岡山駅から徒歩で約15分、または岡電バスや宇野バスを利用することができます。岡山電気軌道東山本線の城下駅からは徒歩2分と、交通の便も良好です。

美術館は地域の文化活動の一環として、岡山のアートとその歴史を広く伝える場となっています。美術館の存在は、地元の人々にとって大きな誇りであり、訪れる人々にとっても充実した時間を提供してくれることでしょう。

もう一度検索