岡山県と
広島県にまたがる一般県道の一つに、
岡山県道・
広島県道108号大野部東城線(おかやまけんどう・ひろしまけんどう108ごう おおのべとうじょうせん)があります。この路線は、中国地方の
岡山県新見市から隣接する
広島県庄原市までを結ぶ、地域にとって欠かせない交通網の一部を形成しています。
路線の具体的な起点は、
岡山県新見市哲西町大野部に定められています。ここでは、
主要地方道である
岡山県道50号北房井倉哲西線と接続しており、この地域における他の主要な
道路網との連携を担っています。一方、路線の終点は、
広島県庄原市東城町久代に設定されています。ここでは、
国道182号と交わることで、より広域的な交通網へと接続する役割を果たしています。
この県道が通過する自治体は、
岡山県と
広島県にまたがっています。具体的には、
岡山県では
新見市を通過し、続いて
広島県に入ると
庄原市を通過します。このように県境を越える路線であることは、両県の地域間の交流や物流にとっても重要な意味を持っています。
沿線には、地域の生活を支える様々な施設が見られます。例えば、起点の
岡山県新見市哲西町大野部の付近には、
新見市立野馳小学校があり、地域の子供たちの通学路として利用されています。また、路線沿いには宮原簡易郵便局も存在し、地域住民の郵便や貯金といった日常的な用務を支えています。これらの施設は、この県道が単なる通過交通だけでなく、沿線地域の生活
道路としても機能していることを示しています。
この路線の存在は、
岡山県と
広島県のそれぞれの県道網の中で位置づけられます。両県が管理する県道一覧において、それぞれ
岡山県側の区間と
広島県側の区間が、一つの連続した路線として扱われているのです。
岡山県の県道一覧や
広島県の県道一覧といった形で、それぞれの県の
道路管理体系の中で認識されています。
岡山県新見市哲西町大野部から
広島県庄原市東城町久代に至るこの
岡山県道・
広島県道108号大野部東城線は、その起点、終点、通過市町村、そして沿線の施設を通じて、両県にまたがる地域社会の交通と生活を支える重要な役割を果たしています。国道や主要県道と接続しながら、地域内の細やかな移動も可能にする、一般県道としての機能を果たしていると言えるでしょう。その全長にわたって、地域の風景や人々の暮らしに触れることのできる、興味深い路線です。