岡山県道290号上稲木東江原線

岡山県道290号上稲木東江原線

岡山県道290号上稲木東江原線（おかやまけんどう290ごう かみいなぎひがしえばらせん）は、岡山県井原市を貫通する一般県道です。この道路は、上稲木町から東江原町までの約5.9キロメートルを結んでおり、地域の重要な交通路として機能しています。

概要

この県道の起点は井原市の上稲木町で、岡山県道・広島県道3号井原福山港線と接続しています。終点は青木交差点で、国道486号と交わる場所となっています。主に井原市内の農村地域を通過し、多くの住民に利用されています。

路線データ

• - 起点: 井原市上稲木町
• - 終点: 井原市東江原町
• - 実延長: 5.9 km
• - 管理者: 岡山県（備中県民局井笠地域事務所）

歴史

この道路には、数々の歴史があります。1936年に馬越橋が開通し、交通の便が大きく改善されました。1960年3月には岡山県告示第335号によって正式に県道として認定され、1989年からは馬越橋の架け替え工事が始まりました。そして、1992年には新しい馬越橋が開通し、現在に至ります。

路線状況

岡山県道290号は、車線数が1.5〜2車線の区間がありますが、特に木之子町の一部では1.5車線となるため、大型車同士がすれ違う際には工夫が必要です。しかし普通車同士では大きな支障なく通行可能です。現在、2車線化に向けた拡幅工事が計画されており、特に歩道の整備も行われる予定です。なお、一部の2車線化が完了している区間では歩道が未設置の状態で運用されています。

通称

地元では「農免道」として親しまれていますが、正式には農業専門の道路ではありません。田園地域を通るため、地域の住民に親しまれ、こう呼ばれるようになりました。

重複区間

岡山県道290号は、岡山県道・広島県道3号井原福山港線と重複区間があります。これは匠池三差路交差点改良工事によって接続点が移動したためですが、起点は上稲木町のままであるため、わずかな重複区間が生じています。

道路施設

道中には、井原市にある下稲木橋と馬越橋があります。馬越橋は小田川に架かる大きな橋で、延長は140メートル、幅員は9.8メートルです。この橋は、ビール王として知られる馬越恭平の寄贈によって建設された歴史があります。

地理と沿線の施設

この県道は岡山県井原市を通過し、いくつかの重要な自治体や施設と接続しています。井原警察署の下稲木駐在所や、井原市立稲倉小学校、木之子小学校、木之子中学校なども沿線に位置しています。また、木之子工業団地や匠ヶ城跡、匠池といった観光名所も沿っています。

まとめ

岡山県道290号上稲木東江原線は、地域の生活を支える大切な道路です。歴史的な背景や地域の特性に豊かな、この道路は、地元住民だけでなく訪れる人々にも利用されています。今後の道路整備や交通の発展が期待されます。

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