岡山西バイパス

岡山西バイパスについて

岡山西バイパスは、国道180号のバイパスであり、地域高規格道路「岡山環状道路」の一部を構成しています。このバイパスは、岡山県岡山市南区古新田から北区楢津に至る全長5.6 kmの道路であり、地域交通の円滑化を目的として整備されています。現在、本線部はまだ未供用ですが、高架道路としての要素を持ちながら、側道部分が先行して開通しています。

路線データ

岡山西バイパスの起点は岡山市南区古新田で、国道2号岡山バイパスや岡山環状南道路に接続予定です。終点は北区楢津で、国道180号の総社・一宮バイパスと接続する計画です。道路全体の延長は5.6 kmで、規格は第4種第1級とされており、設計速度および制限速度はともに60 km/hです。

具体的な車線の数に関しては、1工区と2工区に分かれており、1工区では本線部分が4車線未供用、側道部分が完成した4車線となっています。2工区では本線部が4車線未供用で、側道部分は一部区間で4車線の、その他は2車線が整備されています。道路幅員は、1工区で50 m、2工区で40 mとなっています。また、車線幅員は本線部分が3.5 mで、側道が3.25 mと規定されています。

歴史

このバイパスの計画は1979年に始まり、都市計画が決定されました。その後、1983年に都市計画変更が行われ、1988年には更に範囲を拡大し、岡山市北区楢津に至る区間の事業化が進められました。2000年には岡山環状道路の一部として正式に指定され、2001年に都市計画が改正され、高架構造へと変更されました。工事の開始から、いくつかの区間が順次開通し、2011年には関連道路との接続も図られました。

2020年度には更なる延長区間が岡山西バイパスとして事業化され、21世紀に入ってからの進捗が期待されています。最近では2023年に高架橋の建設が始まるなど、工事が着実に進行しています。

現在の状況と展望

岡山西バイパスは北端部で総社・一宮バイパスに接続します。2025年春には、そのバイパスが完成し、山陽自動車道への直結が実現する見込みです。また南端部では、岡山環状南道路との接続も予定されており、交通の利便性向上が期待されています。中央分離帯は高架道路用のスペースを考慮した幅広な設計がなされています。

主な構造物としては、古新田大橋（168 m）、平田高架橋（315 m）、北長瀬高架橋（515 m）、野殿高架橋（461 m）、矢坂西町高架橋（185 m）、楢津側道橋（128 m）、第2笹ヶ瀬川橋（115 m）があります。これらの橋が設けられたことにより、スムーズな交通の流れが見込まれています。

結論

岡山西バイパスは、交通インフラの重要な一翼を担い、岡山市の地域発展に寄与することが期待される道路です。このバイパスの整備が進むことで、地域住民の移動が便利になり、岡山県全体の交通ネットワークがさらなる充実を迎えることでしょう。

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