岡山電気軌道東山本線

東山本線の概要

東山本線（ひがしやまほんせん）は、岡山県岡山市を走る路面電車の路線で、岡山駅前停留場から東山・おかでんミュージアム駅停留場までを結んでいます。この路線は岡山電気軌道によって運営され、正式には「東山本線」と呼ばれていますが、しばしば「東山線」とも略称されることがあります。全長は3.1kmで、全線が併用軌道として設計されています。

路線の特長

東山本線は、岡山市の市街地を蛇行するように走り、岡山駅と車庫のある東山・おかでんミュージアム駅間を結びます。途中には、柳川停留場で清輝橋線が分岐しています。また、観光名所として知られる岡山城や後楽園に近い城下停留場が南下しています。かつてここから後楽園前を経由して番町停留場に至る番町線が存在していましたが、この路線は1968年に廃止されています。

運賃と安全性

現在の運賃は140円ですが、岡山駅と天満屋バスステーション間の運賃は他のバス会社と同様に120円に設定されています。多くの停留場では、ホームや柵が整備されており、安全性が確保されていますが、一部の停留場、特に小橋と中納言はスペースの制約から乗降場所が標示されているだけとなっています。京橋は臨時停留場として、営業日のみ表示が設けられています。

運行形態

東山本線では、主に2系統の電車が運行されています。岡山駅前から東山・おかでんミュージアム駅間を走るのが東山線で、岡山駅前から柳川間を運行する清輝橋線も存在します。基本的には、東山線は5分間隔で運行され、朝や夕方のラッシュ時には3～4分間隔に増発されることもあります。清輝橋線はおおよそ10分間隔で運行され、渋滞がなければ目的地である東山・おかでんミュージアム駅まで約15分で到着します。

歴史

この路線の歴史は長く、1912年に岡山駅前から城下間が開業しました。同年、城下から西大寺町間も開通し、1923年には西大寺町から東山間までの運行が開始されました。以降、路線名の変更や停留場の改名が行われ、最近では2023年に西大寺町が「西大寺町・岡山芸術創造劇場ハレノワ前」に改称されています。また、2027年には岡山駅前から100m延伸し、東口広場へとアクセスが予定されています。

停留場

東山本線には全11の停留場が設置されており、各停留場は岡山市内に位置しています。特に岡山駅前と柳川間では、東山本線と清輝橋線の番号が併用されて表示されています。岡山市内を移動する際には非常に便利な交通手段となるでしょう。

このように、東山本線は岡山の重要な交通網の一部として、多くの利用者に支持されています。

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