岡村秀樹

岡村秀樹：ゲーム業界を牽引した立役者

岡村秀樹（おかむら ひでき）は、1955年2月1日生まれ、埼玉県さいたま市出身の実業家です。法政大学法学部を卒業後、商社や外資系化粧品会社での勤務を経て、1987年にセガに入社。以来、セガおよび関連会社において、数々の要職を歴任し、ゲーム業界の発展に大きく貢献しました。

セガでの活躍

岡村氏は、セガ入社後、教育事業部からキャリアをスタートさせ、その手腕を発揮していきます。1997年には取締役に就任し、セガサターン事業部長として、ゲーム機の普及に尽力。2000年には、ドリームキャスト事業部門を担当し、次世代ゲーム機の開発を推進しました。

その後、デジキューブ代表取締役副社長を経て、2003年にセガに復帰。専務取締役執行役員コンシューマ事業本部長として、コンシューマゲーム事業を統括します。海外にも積極的に関わり、SEGA OF AMERICA,INC.やSEGA EUROPE LTD.の取締役を兼任。グローバルな視点からセガの事業展開を支えました。

2008年には、トムス・エンタテインメント代表取締役社長に就任。アニメーション制作においても才能を発揮し、数々のヒット作品を世に送り出しました。2014年には、セガ代表取締役社長に就任。2015年からは、セガホールディングス代表取締役社長として、セガグループ全体の経営を担いました。

業界団体での貢献

岡村氏は、業界団体においてもリーダーシップを発揮しました。2015年にはコンピュータエンターテインメント協会（CESA）会長に就任し、ゲーム業界の発展に貢献。2018年には、日本eスポーツ連合（JeSU）会長に就任し、eスポーツの普及・振興に尽力しました。eスポーツが2018年の新語・流行語大賞でトップテンに選ばれた際には、受賞者として表彰台に立ちました。

その他の活動

岡村氏は、セガグループ以外にも、様々な企業の役員を兼任しています。2023年6月にはマーベラスの取締役に、同年7月にはSNKの顧問に就任。ゲーム業界の発展に、多角的な視点から貢献しています。また、内閣官房情報通信技術（IT）総合戦略室「デジタルの日」検討委員会の構成員を務めるなど、政府の政策にも関わっています。

主な作品

岡村氏は、ゲーム、テレビ、映画など、幅広い分野でプロデューサー、製作総指揮として作品に携わっています。

ゲーム: 『サクラ大戦』、『龍が如く』など、セガを代表する人気シリーズを手がけました。
テレビ: 『スーラジ ザ・ライジングスター』では、エグゼクティブプロデューサーとして作品を支えました。
* 映画: 『それいけ!アンパンマン』シリーズや、『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』など、数々の劇場版アニメーションの製作に携わりました。

岡村秀樹氏は、その卓越した経営手腕と業界への貢献により、ゲーム業界の発展に大きく貢献した人物として、その名が刻まれています。

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