日本eスポーツ連合

日本eスポーツ連合（JeSU）

日本eスポーツ連合（Japan esports Union、略称: JeSU）は、日本国内におけるeスポーツの発展を促進するために設立された一般社団法人です。2018年2月1日に活動を開始し、現在は日本国内のeスポーツ業界を統括する重要な団体として機能しています。JeSUは、コンピュータエンターテインメント協会（CESA）の主導のもと、日本オンラインゲーム協会（JOGA）の後援を受けて設立されました。

概要

JeSUは、さまざまな業界団体を統合する形で成立しました。具体的には、日本eスポーツ協会（JeSPA）、日本eスポーツ連盟（JeSF）、e-sports促進機構の3団体が一つになりました。この統合の背景には、eスポーツのオリンピック種目採用を視野に入れ、業界内の乱立した団体が障害になることを避ける狙いがありました。設立当初の理事の多くがCESA出身であり、その影響が強いことも特徴です。

JeSUの主な目的は、eスポーツの普及と発展です。具体的な活動内容には、eスポーツに関する調査、プロライセンスの発行、大会の認定、選手の育成や支援が含まれます。また、2024年6月11日には、日本オリンピック委員会（JOC）に準加盟し、愛知県で開催予定の2026年アジア競技大会への出場を目指しています。

課題と展望

JeSUはプロライセンスによって選手が高額な賞金を得ることができると考えています。しかし、プロライセンスに対する既存のプロゲーマーからの疑問も多く、選考基準の不透明性が問題視されています。また、高額賞金の法的リスクについても議論が続いています。

特に、プロライセンスが必要となるため、既に会社に所属している選手にとっては副業としての活動が難しくなる可能性があります。この点については、所属団体との調整が求められています。さらに、JeSUのオフィスがレンタルオフィスであることが報じられ、実態に対する疑念も生じています。

法律との兼ね合い

eスポーツに関連する法律は複雑です。刑法賭博罪により参加費を集める大会は禁止されていますが、無料参加で賞品を提供する場合は問題がありません。また、景品表示法にも配慮が必要で、賞金が景品類として扱われないようにする工夫が求められます。

風俗営業法によって、営利目的でのゲーム大会では許可が必要となる場合もあります。これらの法律的な障害が、eスポーツのさらなる発展を妨げる要因となっています。

競技環境の整備

日本国内では、JeSU発足後に他の団体も設立されていますが、JeSUが唯一の統括団体であるという名目は失われつつあります。国内でのeスポーツの盛り上がりには、より整備された環境や明確なルールが必要です。

ライセンス制度とその課題

JeSUでは、プロライセンスを認定するための基準が設けられており、選定されたゲームタイトルにおいて優秀な成績を収める必要があります。ただし、その選考過程の透明性や基準については今後の課題とされています。

日本eスポーツアワード

2023年度にスタートした日本eスポーツアワードでは、選手や関係者を表彰し、eスポーツの発展に寄与することを目指しています。このような取り組みを通じて、eスポーツの地位向上が期待されており、未来の展望が注目されています。

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