コンピュータエンターテインメント協会

一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会

一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会（略称: CESA）は、日本のコンピュータエンターテインメント産業に関与する法人や個人で構成される業界団体です。この協会は、業界の発展と振興を目的としており、日本国内の主要なコンピュータゲーム関連企業が多数参加しています。ただし、任天堂は初期の経緯から特別賛助会員としての立場を取っており、東京ゲームショウには原則として出展していません。

沿革

CESAは、1995年11月28日に「コンピュータエンターテインメントソフトウェア協会」として設立されました。最初は家庭用ゲームソフトメーカー16社が参加し、初代会長にはコナミ社長の上月景正氏が就任しました。その後、1996年には社団法人に移行し、数度の役員変更が行われました。2002年には現名称に改称され、その後2010年に一般社団法人となりました。また、2015年にはソーシャルゲーム協会を吸収合併するなど、組織の規模を拡大しています。

倫理規定の制定

1997年には、CESAによるゲームの倫理規定が公布されましたが、最初の段階では運用に問題があり、発売済みのソフトに関する苦情が寄せられる兆候がありました。また、同年に発生した神戸連続児童殺傷事件を受けて、コンピュータゲームの暴力表現の規制強化が求められるようになりました。これにより、1999年には倫理規定が改訂され、ゲームソフトの内容に応じた区分制度が整備されました。

主な事業

CESAの主な活動には、ゲームに関する調査報告書「CESAゲーム白書」の発行や、東京ゲームショウ、日本ゲーム大賞、CEDEC（業界カンファレンス）の開催があります。さらに、CESAスチューデントゲーム大賞も展開されており、若手クリエイターの育成にも寄与しています。

CESAに関連する団体

CESAは他の関連団体とも連携しています。たとえば、コンピュータエンターテインメントレーティング機構（CERO）や日本eスポーツ連合（JeSU）などが挙げられます。また、映像コンテンツ倫理連絡会議のような協議会にも参加しており、業界全体の基準設定や改善に貢献しています。

まとめ

一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会は、日本のコンピュータエンターテインメント業界を支える重要な組織です。業界の健全な発展を図るために、多様な活動を行い、倫理規定の整備や若手育成にも注力しています。その存在は、これからのコンピュータゲーム産業の進化にも大きな影響を与えることでしょう。

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