岡田朝太郎

岡田朝太郎（おかだ あさたろう、1868年7月18日 - 1936年11月13日）は、日本の著名な法学者であり、刑法を専門としていました。門下には穂積重遠などがいます。

号は三面子、虚心。また、川柳の研究家としても知られ、「岡田三面子」の名義で『日本史伝川柳狂句』全27巻などの著作を残しました。

経歴

1868年、大垣藩士である岡田平八の長男として生まれました。
藩校である蕃思学で学び、その後、養成社からの学費援助を受け、東京へ遊学しました。

1891年：東京帝国大学法科大学仏法科を卒業。
1893年：東京帝国大学法科大学と和仏法律学校で講師を務めました。
1894年：東京帝国大学助教授に就任。
1897年：ドイツ、フランスへ留学し、海外の法学を研究しました。
1900年：帰国後、東京帝国大学教授となりました。
1901年：法学博士の学位を取得。
1906年：在官のまま、清国欽命修訂法律舘調査員兼法律学堂教員として招聘され、中国の法整備にも貢献しました。
1907年：慶應義塾大学部法律科教授（刑法担当）に就任。
1915年：東京帝国大学教授を辞任。
1936年11月13日：逝去（享年69）。墓所は多磨霊園にあります。

栄典

1903年（明治36年）5月21日 - 金杯一組を授与
1912年（大正元年）12月18日 - 勲三等瑞宝章を受章
1915年（大正4年）10月20日 - 正四位に叙位

著書

『日本刑法論』（1894年、総則之部 訂正増補3版1895年、各論之部 訂正増補再版1895年）
『刑法講義』（1903年）
『比較刑法』（出版年不詳）

岡田朝太郎は、法学者として刑法研究に大きく貢献する一方で、川柳研究家としても才能を発揮しました。彼の業績は、法学界のみならず、文芸の世界においても高く評価されています。

参考文献

人事興信所 編『人事興信録 初版』人事興信所、[1903年]]。[https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/779810。
慶應義塾百年史.別巻,大学編

外部リンク

* 『岡田朝太郎』 - コトバンク

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