岡田龍松

岡田龍松：地方から国政へ、激動の時代を生きた政治家

岡田龍松は、天保10年（1841年）に越後国魚沼郡中条村（現在の新潟県十日町市）に生まれ、大正2年（1913年）7月2日に生涯を閉じました。彼は、明治期の政治家として、衆議院議員を二期務め、地方行政から国政へと活躍の場を広げました。

地方行政での手腕

岡田は、明治維新後の地方行政において、その手腕を発揮しました。明治5年（1872年）には柏崎県第5区副戸長、明治8年（1875年）には新潟県第12大区長に就任し、地域住民の生活に深く関わりました。明治12年（1879年）には中魚沼郡長に任命され、郡政を担いました。さらに、明治14年（1881年）には新潟県会議員および徴兵参事員となり、地方政治における影響力を高めていきました。明治30年（1897年）には中魚沼郡会議員となり、議長代理を務めました。

国政への進出と衆議院議員としての活動

岡田龍松は、国政にも進出し、衆議院議員として活躍しました。明治31年（1898年）3月の第5回衆議院議員総選挙において、新潟7区から進歩党公認で立候補し、初当選を果たしました。同年8月の第6回衆議院議員総選挙では、憲政本党公認で再選され、二期連続で衆議院議員を務めました。しかし、明治35年（1902年）の第7回衆議院議員総選挙には不出馬となり、政界を引退しました。

家族

岡田龍松の家族もまた、 notable な人物を輩出しています。次男の岡田正平は、公選初代の新潟県知事として、県政に大きく貢献しました。三男の岡田紅陽（本名：岡田賢治郎）は、著名な写真家として知られています。

まとめ

岡田龍松は、激動の明治時代において、地方行政から国政へと活躍の場を広げた政治家でした。彼の地方行政における経験は、国政においても生かされ、地域住民の声を国政に反映させる役割を果たしました。また、彼の家族も各分野で活躍し、その名を残しています。岡田龍松の生涯は、地方から国政へと進出し、日本の近代化に貢献した人々の代表として、記憶されるべきでしょう。

参考文献

『衆議院議員列伝』山崎謙編、衆議院議員列伝発行所、1901年。
日本国政調査会編『衆議院名鑑 第1回・1890年～第34回・1976年総選挙』国政出版室、1977年。
* 衆議院・参議院『議会制度百年史 - 衆議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。

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