岡部行隆

岡部行隆

岡部行隆（おかべ ゆきたか）は、江戸時代前期の武士であり、和泉国岸和田藩の第2代藩主です。岸和田藩岡部家3代当主にあたります。初代藩主である岡部宣勝の長男として生まれました。領民からは守成の名君と称えられています。

生涯

元和3年（1617年）に、初代藩主・岡部宣勝の長男として江戸に誕生しました。寛文元年（1661年）10月27日に、父・宣勝の隠居に伴い家督を継承し、岸和田藩の第2代藩主となりました。藩主就任に際し、弟である高成に5000石、豊明に2000石をそれぞれ分与したため、岸和田藩の石高は6万石から5万3000石に減少しました。

貞享3年（1686年）8月25日、長男である長泰に家督を譲り隠居しました。その翌年、貞享4年（1687年）12月25日に岸和田にて71歳で生涯を終えました。

系譜

父：岡部宣勝（1597年 - 1668年）
母：桑山元晴の娘
正室：堀直寄の娘
長男：岡部長泰（1650年 - 1724年）
生母不明の子女
女子：有馬清純正室
養子
女子：堀直宥正室 - 桑山一玄娘
女子：町野幸重正室 - 岡部豊明娘

参考文献

『新訂寛政重修諸家譜14』

行隆は藩主として、領内の安定と発展に尽力しました。また、文化人としても知られ、茶道や書画を嗜みました。その人柄は温厚で、領民から慕われたと伝えられています。

もう一度検索