岩倉信弥

岩倉信弥のプロフィールと業績

岩倉信弥（いわくら しんや）は、1939年11月25日に和歌山県和歌山市で生まれた、日本を代表する自動車デザイナーである。また、彼は経営学博士でもあり、現在は多摩美術大学の教授として活躍しているほか、立命館大学の客員教授も務めている。

学歴と職歴

彼は多摩美術大学の美術学部に進学し、図案科の立体デザインを専攻した。1964年に同大学を卒業後、本田技研工業に入社する。入社早々、彼はホンダの創業者である本田宗一郎に見込まれ、数多くの車両デザインを手掛けることになる。

彼の名を広めた代表作には、初代シビック、アコード、オデッセイなどがある。特に初代シビックは、そのユニークなデザインと性能から、ホンダのブランドを世界に知らしめる重要なモデルとなった。さらに、彼は本田技研工業で常務取締役を務め、商品開発に大きく貢献したが、1999年に会社を退社し、教育の道へと進む。

教育と博士号取得

1999年6月からは多摩美術大学の客員教授として教鞭を執ることとなり、2001年4月には生産デザイン学科の教授に就任した。教員としての活動を通じて、彼は次世代のデザイナーたちを育成することにも力を入れている。

さらに、彼は立命館大学においても博士号を取得しており、2004年3月には『ホンダにみるデザイン・マネジメントの進化』という論文を執筆した。この研究は、ホンダのデザインとマネジメントの変遷を深く分析しており、彼の専門知識を示す重要な資料となっている。

客員教授としての活動

彼は一連の教授職に加え、北京中央美術学院や東京理科大学でも客員教授を務めるなど、国際的な視野を広げる教育に携わっている。その活動は、国内外にわたる教育機関での経験を通じて、デザインの理論や実践を学生たちに伝えることに貢献している。

代表作一覧

岩倉の手掛けた代表的な車両には、以下のようなものがある：

• - ホンダ・シビック（初代、3代目）
• - ホンダ・アコード（初代）
• - ホンダ・プレリュード（初代、2代目）
• - ホンダ・CR-X（初代）
• - ホンダ・オデッセイ（初代）

これらの作品はいずれも、革新的なデザインと機能性を兼ね備えたうえで、ホンダのブランド価値を高める役割を果たした。

結論

岩倉信弥は、自動車デザインの分野において、多くの業績を残してきたデザイナーである。彼の知識と経験は、教育の現場でも生かされ、多くの若いデザイナーたちに影響を与えている。今後も彼の活躍に期待が寄せられる。

もう一度検索