岩原裕二

岩原裕二：日本の漫画家・イラストレーター

岩原裕二（いわはら ゆうじ）は、北海道の網走郡女満別町に生まれた漫画家およびイラストレーターです。彼は北海道綜合美術専門学校（現在は北海道芸術デザイン専門学校）を卒業後、株式会社ハドソンにて企画やデザイン業務に従事しました。1994年には「アフタヌーン四季賞 秋」でデビューし、以後多くの作品を手掛けることになります。

略歴と人物

岩原の作品は、力強い線画と重厚な描写が特徴であり、特にスクリーントーンを用いないスタイルが目を引きます。彼はアメリカンコミックに強い影響を受けており、自身もマーベル・コミック社の企画「Quest」の作画を担当しましたが、その本自体は発表されていません。彼のカラーイラストは、基本的な4色のアクリル絵具を使用し、入念に色を重ねていく手法をとることでも知られています。これにより、独自のテクスチャと深みを持つ絵を生み出すことに成功しています。

岩原の風貌は自画像にも映し出されており、その風貌はファンや業界関係者にも親しまれています。彼の作品には「地球美紗樹」や「いばらの王」などがあり、多くの読者に愛されています。

受賞歴

岩原は多くの受賞歴も持っています。デビュー年の1994年には「アフタヌーン四季賞 秋」で佳作を受賞し、翌年には準入選を果たします。1996年には「蛇」と「狼の瞳」により四季賞を受賞し、彼の名は次第に広まっていきました。これらの作品は、後に月刊誌にも掲載され、作品としての評価が高まりました。

作品リスト

漫画作品

• - 蛇（『月刊アフタヌーン』1996年10月号）
• - 狼の瞳（『月刊アフタヌーン』1997年2月号）
• - 鉄の世紀（『RPGマガジン』1998年7月号）
• - クーデルカ（『月刊エースネクスト』1999年7月号 - 2000年9月号）

ゲームのキャラクターデザインを原作にしたオリジナルストーリーの漫画。

• - 地球美紗樹（『月刊エースネクスト』2001年1月号 - 2002年5月号）
• - いばらの王（『コミックビーム』2002年10月号 - 2005年10月号）
• - DARKER THAN BLACK シリーズ（原作：BONES・岡村天斎）
• - Dimension W（『ヤングガンガン』2011年19号 - 2015年23号、再度『月刊ビッグガンガン』2016年 - 2019年）
• - クレバテス-魔獣の王と赤子と屍の勇者-（『LINEマンガ』2020年8月12日 - 現在）

イラスト

彼は様々なメディア向けにイラストを提供しており、自衛官募集ポスターや三国志大戦のカードイラストなど、幅広い分野で活動しています。

まとめ

岩原裕二は、独自の画風と独創的なストーリーテリングで知られる漫画家です。アメコミからの影響を受けつつ、自身のスタイルを確立し、多くの作品を世に送り出しています。特にその強い線画と手作り感あふれる描写は、多くのファンに支持されている要因でもあります。また、数々の受賞歴が彼の才能を証明しており、今後のさらなる活躍が期待されます。

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