岩崎駅

岩崎駅について

岩崎駅（いわさきえき）は、福岡県中間市弥生町にあった日本国有鉄道（国鉄）香月線の駅です。本駅は、香月線廃止に伴い1985年4月1日に廃駅となりました。

歴史

岩崎駅の歴史は1912年1月7日に始まります。最初は新手駅と香月駅の間に位置する貨物駅として設立されました。その後、1919年12月11日には、隣接していた楠橋駅を併合し、旅客や荷物の取り扱いも開始し、一般駅としての機能を持つようになりました。

1934年には、増加した炭鉱の労働者の需要に応える形で、筑前植木駅、直方駅とともに旅客の取り扱いを開始しました。さらに、1937年7月25日には、若松駅から直方駅間および香月線内の旅客の取り扱いも行うようになり、駅の重要性は高まっていきます。

1941年4月29日には、一般営業が開始され、さらに発展を遂げました。しかし、時代の流れとともに機能が縮小し、1962年には貨物の取り扱いが廃止され、1974年には荷物の取り扱いも終了し、駅員が配置されない無人駅となりました。

1985年4月1日、香月線全線が廃止されたことで岩崎駅もその歴史の幕を閉じました。

駅構造

廃止時の岩崎駅は、単式ホーム1面1線を持つ無人駅でしたが、かつては相対式ホーム2面2線の構造を有していました。この形態は同駅の利用における柔軟性を示しており、旅客のニーズに応じた機能が備わっていました。

駅周辺

岩崎駅周辺にはいくつかの重要な施設が存在しました。その中には、筑豊電気鉄道の筑豊中間駅や、現在「希望が丘高等学校」として知られる九州電機学園高等学校があります。これらの施設は、当駅の役割を更に強化していたことが伺えます。

隣の駅

岩崎駅は香月線の一部であり、その隣には新手駅と香月駅が存在しました。1912年11月から1919年12月の間には、新手駅と当駅の間に楠橋駅が存在していましたが、これはあまり長くは存続しませんでした。

まとめ

岩崎駅は、地域の発展に寄与した重要な交通拠点であり、長い歴史の中で多くの人々に利用されてきました。その役割を終えた今でも、地域の記憶に深く刻まれた存在であり続けています。廃駅となった今も、その形跡を探すことができるだけに、九州地方の鉄道史において伝説的な存在と言えるでしょう。

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