岩手県立高田高等学校

岩手県立高田高等学校は、岩手県陸前高田市高田町に所在する公立高等学校で、地元では「高高（たかこう）」の愛称で親しまれています。

設置学科

普通科
海洋システム科

沿革

その歴史は、1930年4月に高田町ほか八ヵ町村学校組合立高田実科高等女学校として設立されたことに始まります。翌月には開校し、1931年7月に現在の場所に移転しました。1932年1月には運営が岩手県に移管され、1936年4月には高等女学校へと組織変更されました。

戦後の1948年4月、岩手県立高田高等学校となり、新たなスタートを切りました。その後、1963年4月には商業科が設置されましたが、1965年1月には本校舎が火災により全焼するという試練に見舞われました。

1971年は、女子バレーボール部が全国高等[[学校バレーボール選抜優勝大会]]（春高バレー）と和歌山黒潮国体で優勝という輝かしい成績を収めました。また、1981年6月には男子ソフトテニス部が県高総体団体優勝で県内大会を全制覇するなど、スポーツ分野でも目覚ましい活躍を見せました。

1986年3月には定時制課程が閉校となり、1988年8月には硬式野球部が第70回全国高等学校野球選手権大会に出場しました。1991年4月には情報処理科が設置され、1995年4月には制服が改定されました。2003年4月には商業科の募集が停止され、2008年4月には岩手県立広田水産高等学校と統合し、海洋システム科を設置、同時に情報処理科の募集を停止し、制服も再度改定されました。

2011年3月11日、東日本大震災が発生。津波により校舎が損壊し、14名の生徒が犠牲となり、4名の生徒と1名の教職員が行方不明となるという、未曾有の被害を受けました。同年5月2日、岩手県立大船渡東高等学校の校舎を借りて新学期を開始し、岩手県内で最も遅い始業となりました。そして、2015年4月1日、新校舎が完成し、新たなスタートを切りました。

校訓

1990年に制定された校訓は「至誠・錬磨・創造」です。この言葉は、生徒たちが誠実さを持ち、自らを鍛え、新しい価値を創造することを奨励しています。

交通アクセス

JR東日本大船渡線BRT 高田高校前駅より徒歩5分
三陸沿岸道路 陸前高田インターチェンジより3km


著名な出身者

菅原務 - 宮城県気仙沼市副市長
佐々木拓 - 岩手県陸前高田市長
藤原利秋 - サンエス商品開発部部長
濱守栄子 - シンガーソングライター

その他

校歌作詞者：小田島孤舟
校歌作曲者：下総皖一
* 第70回全国高等学校野球選手権大会で雨天コールド負けを喫した際、阿久悠氏が『スポーツニッポン』紙に寄せた詩の記念碑が校庭に建立されています。



岩手県立高田高等学校は、震災という大きな困難を乗り越え、地域社会を支える人材育成に尽力しています。

もう一度検索