岩手県道38号大船渡広田陸前高田線

岩手県道38号大船渡広田陸前高田線について

岩手県道38号大船渡広田陸前高田線は、岩手県大船渡市を起点とし、陸前高田市に至る、総延長28,090.6mの主要地方道です。この道路は、広田半島の先端部で8の字を描くように一周する特徴的なルートを持ち、地域住民の生活と観光を支える重要な役割を担っています。

路線概要

この県道は、大船渡市大船渡町字丸森を起点とし、陸前高田市米崎町字沼田を終点としています。広田半島を周回するルートに加え、陸前高田市の広田町から小友町にかけてはバイパスが建設され、複数のルートが存在することが特徴です。

歴史

1993年5月11日、旧建設省によって主要地方道に指定され、1994年3月15日に県道として認定されました。その後、1999年には仁田山トンネルが開通し、2006年以降は小友工区の一部区間が開通するなど、段階的な整備が進められました。

2011年3月11日に発生した東日本大震災では、沿線の一部区間が甚大な被害を受けました。復興事業においては、浸水区域を避けるための新ルート敷設が検討され、2016年から2020年にかけて、花貝工区、小友工区、大陽工区、久保～泊工区と、震災復興を目的とした複数の工区が開通し、交通の便が大きく改善されました。

ルートの特徴

県道38号は、広田半島を大きく一周するルートが特徴です。海岸線沿いを走る区間が多く、風光明媚な景色が楽しめます。また、陸前高田市内の広田町から小友町にかけては、バイパスが開通しており、旧道と新道の2つのルートを選択できます。

接続する主な道路

国道45号・E45 三陸沿岸道路（大船渡三陸道路）大船渡碁石海岸IC（大船渡市大船渡町字丸森）
岩手県道275号碁石海岸線（大船渡市末崎町字細浦）
国道45号・岩手県道141号陸前高田停車場線（陸前高田市米崎町字沼田）


県道38号同士が交わる交差点が陸前高田市広田町字大久保に存在し、4方向全てが県道38号で構成される珍しい構造となっています。

通過する自治体

大船渡市
* 陸前高田市

道路の役割

この道路は、地域住民の生活道路としての役割はもちろん、観光客にとっては風光明媚な三陸海岸の景観を楽しむための重要なルートとなっています。特に、震災後に整備された新しい区間は、災害時の緊急輸送路としても機能することが期待されています。

今後の展望

県道38号は、今後も地域の交通を支える重要な道路として、その役割を果たし続けるでしょう。特に、復興事業で整備された区間は、より安全で快適な通行を可能にし、地域の発展に貢献していくことが期待されます。

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