岩村昂太

岩村 昂太

ジャパンラグビーリーグワンに所属する三菱重工相模原ダイナボアーズで主将を務める岩村昂太選手は、チームを牽引するスクラムハーフ（SH）として知られています。1993年12月7日生まれ、福岡県出身。身長181cm、体重85kg。

3人兄弟の末っ子として生まれた岩村選手は、ラグビーに深く関わる家庭環境で育ちました。2歳上の兄、さらにその上の兄も大分舞鶴高校ラグビー部で全国大会出場経験を持つ実力者であり、幼い頃から身近にラグビーがありました。こうした恵まれた環境が、岩村選手が楕円球と向き合う原点となります。

ラグビー強豪校として知られる東福岡高校に進学。ここでは将来を嘱望されるプレーヤーとして活躍し、高校日本代表候補にも選出されるなど、その才能を開花させました。卒業後は、関西大学ラグビー界の名門、同志社大学へ進みます。大学でもスクラムハーフとしてチームの中心となり、4年時にはバックス（BK）リーダーを務め、チームを牽引。大学在学中には、U20日本代表候補にも名を連ねるなど、世代別代表レベルでもその実力が認められました。

大学卒業後の2016年、当時のジャパンラグビートップリーグに所属していたトヨタ自動車ヴェルブリッツ（現在のトヨタヴェルブリッツ）に加入し、プロキャリアをスタートさせます。ルーキーイヤーである2016年8月27日に行われた豊田自動織機シャトルズとの公式戦では先発出場を果たし、記念すべきトップリーグデビューを飾りました。トヨタでは経験を積み、プロのレベルで自身のスキルを磨きました。

2021年、岩村選手は新たな挑戦の場として、三菱重工相模原ダイナボアーズへの移籍を決断します。そして、移籍からわずか1年後の2022年には、チームの主将という重責を担うことになりました。持ち前のリーダーシップと豊富な経験でチームをまとめ上げ、フィールド内外でチームメイトを鼓舞する存在となっています。主将としてチームを勝利へ導くべく、日々奮闘しています。

ポジションはスクラムハーフ（SH）。身長181cm、体重85kgという、SHとしては比較的恵まれた体格を持ち、パススキル、判断力、そして自ら仕掛けるランプレーなど、多彩な能力を兼ね備えています。チームのゲームメイクを担う重要な役割を果たし、その的確な判断と鋭いプレーでチャンスを作り出します。

福岡県出身である岩村選手は、東福岡高校や同志社大学時代の多くの選手たちと交流があります。特に、才田智選手とは高校・大学の同級生、木村貴大選手、平野翔平選手、藤田慶和選手は東福岡高校時代の同級生、林真太郎選手は同志社大学時代の同級生として、刺激を与え合う関係が続いています。

ラグビー一家で育ち、世代別代表候補、トップリーグでの経験、そしてチーム主将というキャリアを積み重ねてきた岩村昂太選手。三菱重工相模原ダイナボアーズの顔として、今後のさらなる活躍が期待されます。

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