岩瀬大輔

岩瀬大輔：東大からハーバードへ、そして生命保険業界の改革者

岩瀬大輔氏は、1976年埼玉県草加市生まれ、千葉県佐倉市育ちの起業家、投資家、そして著者です。東京大学法学部卒業という輝かしい経歴を持ちながらも、卒業後は法曹の道を歩まず、ボストン・コンサルティング・グループ（BCG）に入社。その後、リップルウッド・ホールディングスを経て、さらなる成長を求め、ハーバード・ビジネス・スクール（HBS）へ留学、MBAを取得しました。HBS在学中には、日本人4人目となるBaker Scholarを受賞するなど、その高い能力と才能を認められています。

ライフネット生命保険：ゼロからの挑戦

HBS卒業後、岩瀬氏は日本に帰国し、ゼロから生命保険会社を設立するという、当時としては非常に挑戦的な目標を掲げます。出口治明氏、中田華寿子氏らとともに、2008年5月にライフネット生命保険を設立。国内44番目、独立系としては74年ぶりの新規生命保険会社として業界に大きな衝撃を与えました。

ライフネット生命保険では、副社長を経て2013年に代表取締役社長に就任。その後、2018年には取締役会長に就任し、同時にAIAグループのグループ・チーフ・デジタル・オフィサーも兼任しました。2019年にライフネット生命保険会長を退任するまで、同社の成長と業界改革に大きく貢献しました。同社設立は、インターネットを活用した新しい生命保険ビジネスモデルの確立を目指したものであり、その革新的な取り組みは、日本の生命保険業界に大きな影響を与えました。

多様な活動と多方面での活躍

ライフネット生命保険での活躍にとどまらず、岩瀬氏は複数の企業で役員を歴任し、幅広い分野で活躍しています。一般社団法人新経済連盟理事、ベネッセ・ホールディングス社外取締役、教保ライフプラネット生命保険株式会社取締役などを歴任。現在は、NFT（非代替トークン）プラットフォーム「KLKTN（コレクション）」の共同創業者兼CEOとして香港を拠点に活動しています。

さらに、岩瀬氏は多数の著書を出版しており、その内容は、自身の経験に基づいたビジネス戦略、自己啓発、教育、さらには金融や社会問題など多岐に渡ります。代表的な著書には、『ハーバードMBA留学記 資本主義の士官学校にて』、『超凡思考』、『生命保険のカラクリ』などがあります。これらの著書は、ビジネスパーソンのみならず、広く社会に影響を与え、多くの人々に読まれています。

受賞歴とメディア出演

岩瀬氏の功績は高く評価されており、世界経済フォーラム（ダボス会議）のYoung Global Leaders選出、日経BP CHANGEMAKERS OF THE YEAR 2010受賞など、数々の賞を受賞しています。テレビ番組への出演も多数あり、その知見と経験を広く社会に発信しています。

まとめ

岩瀬大輔氏は、高い知性と行動力、そして革新的な発想力を持つ稀有な存在です。東大、ハーバードというエリートコースを歩みながらも、常に新しい挑戦を続け、既存の枠にとらわれない自由な発想で、ビジネスの世界に大きなインパクトを与え続けています。彼の今後の活躍からも目が離せません。

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