新経済連盟

一般社団法人新経済連盟：日本のIT産業を支える経済団体

一般社団法人新経済連盟（略称：新経連、英称：Japan Association of New Economy, JANE）は、楽天やサイバーエージェントといったインターネット関連企業を中心に構成される経済団体です。その目的は、ITビジネスをはじめとする新産業の発展を通じて、日本の経済と社会に貢献することです。具体的には、国政の健全な運営、地域社会の活性化、国民生活の安定向上に寄与することを目指しています。

新経連は、ITを活用したビジネスを行う企業が多く加盟していますが、IT開発や構築を専門とする企業の加盟は、日本オラクルなど一部を除いて比較的少ないのが現状です。これは、新経連がビジネス利用に焦点を当てていること、また、開発や構築といった分野は他の団体がカバーしていることなどが要因として考えられます。

沿革と活動

新経連は、2010年2月22日、「eビジネス推進連合会」として発足しました。発足時の会員数は1665社にのぼり、グリー、ミクシィ、サイバーエージェント、TBSテレビ、日本オラクルなど、当時のインターネット業界を代表する企業が名を連ねていました。発足当初から、インターネット利用に関する規制緩和を訴え、政策提言を積極的に行ってきました。例えば、医薬品の通信販売規制に対する反対など、インターネットビジネスの健全な発展を阻害する規制の見直しを求める活動を展開しました。

2012年3月にはヤフーが退会しましたが、同年6月1日には名称を「新経済連盟」に変更し、活動を継続。その後も会員数に増減はありましたが、現在も500社以上の企業が加盟する大規模な経済団体として、日本のIT業界に大きな影響力を持っています。

2013年には「新経済サミット」を開催。当時首相であった安倍晋三氏も出席するなど、政治経済界からの注目を集めました。また、2013年の参議院議員選挙では、推薦候補者を複数名発表し、政治への関与も示しています。

近年では、地域活性化への取り組みも積極的に行っています。2016年には関西支部を設立し、関西地域の企業との連携を強化。ベンチャー企業の交流会なども開催し、地域経済の活性化に貢献しています。

新経連の役割と今後の展望

新経済連盟は、日本のIT業界の成長を促進し、国民生活の向上に貢献する重要な役割を担っています。政策提言、会員企業間の交流促進、地域活性化への取り組みなど、多角的な活動を通じて、日本の経済社会に貢献し続けています。

今後、新経連は、AIやIoT、デジタルプラットフォームなど、新たな技術革新に対応した活動が期待されます。また、グローバル化が加速する中、国際的な連携を強化し、日本のIT産業の国際競争力向上にも貢献することが求められるでしょう。

関連団体

新経連と同様に、日本の経済界において重要な役割を担う団体として、経団連（日本経済団体連合会）や日本IT団体連盟などが挙げられます。経団連は、大手企業を中心に構成される経済団体であり、日本経済を代表する存在です。一方、日本IT団体連盟は、IT関連企業が中心となって構成される団体であり、ヤフーなども加盟しています。これらの団体との連携や協力関係も、新経連の活動において重要な要素となっています。

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