岩田久美

岩田久美は、かつてスポーツジャーナリスト、タレントとして活動し、競馬トラックマンの経験も持つ人物です。大学卒業後、四国放送の長寿番組『おはようとくしま』でアシスタントを務めたことからキャリアをスタートさせました。

その後、関西地方のローカル番組でアシスタントとして活躍する中で、KBS京都テレビ『土曜競馬中継』のパドック実況を担当したことがきっかけとなり、競馬の世界に魅了されていきました。この経験が、後に大阪日刊スポーツ新聞社（現在の日刊スポーツ新聞西日本）に競馬記者として入社する大きな要因となりました。

日刊スポーツでは、予想記事の執筆だけでなく、「久美の栗東だより」といったコラムも担当し、その知識と独自の視点で多くの競馬ファンを魅了しました。結婚後も大阪日刊で勤務を続けていましたが、2006年に夫の転勤に伴い退社しました。

東京へ移住後は、特定の会社に所属せず、フリーのスポーツライターとして再出発を果たしました。NHKの中央競馬GIレース中継のゲスト解説や、テレビ西日本制作の「ドリーム競馬」でコメンテーターを務めるなど、競馬界で確固たる地位を築きました。

しかし、2007年3月に妊娠3ヶ月であることが報道され、4月には東京競馬場新装オープン記念イベントのアシスタントを最後に、第一線から引退することを発表しました。同年9月には長女を出産し、その後は2児の母として生活を送っています。

2023年12月には、旧知の前川恭子調教助手（坂口智康厩舎）が調教師試験に合格した際、古巣である日刊スポーツに祝福のメッセージを寄稿しました。この寄稿によって、岩田久美が現在も健在であることが示されました。

岩田久美は、メディアでの活動を通じて競馬の魅力を伝え、多くのファンに支持されていました。現在は第一線を退いているものの、その知識と経験は、競馬界において貴重な財産となっています。

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