『おはようとくしま』の概要
『おはようとくしま』は、
四国放送が
1971年4月3日から
2010年3月26日まで放送していた朝の
情報番組です。本番組は、略称「おはとく」として知られ、平日は7:00から8:00に放送されました。一時期は
金曜日のみ短縮放送され、祝日は休止でした。
1971年当時、
青森放送の『
RABニュースレーダー』と同様に、地域のローカルワイド番組の中で特に長寿を誇るものであり、39年間にわたり親しまれました。
オープニングテーマ
番組のオープニングテーマには、
堀井勝美プロジェクトの楽曲「HOUSE OF PENINSULA」が最終的なもので使用され、放送期間の最後まで視聴者に親しまれました。これに加え、天気コーナーのBGMには
セガサターン用美少女ゲーム『
センチメンタルグラフティ』からのキャラクターソングが使用されていました。
主な出演者
2008年4月時点の主要キャストには、次のようなメンバーが含まれていました。
- 遠藤彰良(
四国放送アナウンサー):
月曜日には中継を担当。
- 宗我部英久(元アナウンサー・気象予報士)
- 島川未有(
四国放送アナウンサー)
- 金山明子: 「とくしま元気印」コーナー担当。
- 分林里佳: 「お店発見」コーナー担当。
- 野田紗希: 「ちょっと行ってみませんか」コーナー担当。
- 行長万里(料理研究家): 「50円のおかず」コーナーを担当。
- 仙波光明(
徳島大学教授): 「阿波弁講座」コーナーを担当。
- 山下勇
コーナー内容
番組内では多彩なコーナーが設けられ、視聴者の関心を引きつけました。
月曜日には「とくしまの朝」や「未有と2ショット」を、
火曜日から
金曜日にはそれぞれ異なるテーマに基づいた特集やリポートが展開されました。中でも「阿波弁講座」や「50円のおかず」などは特に人気を集めました。
番組の進化と終了
『おはようとくしま』は、視聴率が高い中で「
ズームイン!!朝!」などの全国ネット番組を意識しつつも、自社制作を大切にしてきました。その中で、
2010年度の番組改編に伴い、「あさ6・30」と統合、更にリニューアルした『おはようとくしま プラス』が放送を開始しましたが、2011年には『
ZIP!』のフルネット開始により放送が終了しました。これにより、長い歴史を持つ番組が幕を下ろしました。
番組にまつわるエピソード
『おはようとくしま』は数多くのエピソードを生み出しました。1989年には、匿名の告発をきっかけに、ある地域開発計画に反対する運動が報じられ、番組が市民の関心を集めました。この特集は、後に市長が計画を凍結させるまでの影響を与えました。
また、1993年にはプレゼントコーナーでの言い間違いが、全国的に話題となるハプニングを生むなど、視聴者との楽しい交流がありました。
書籍の出版
番組の成功を記念して、2012年には『おはようとくしま地産地消のおかず』が発行され、視聴者に向けたレシピ本として利用されています。この本は、約3年半にわたるコーナーで紹介された料理を集めたもので、多くの人々に地域の食文化を伝えています。