岩田次男

岩田 次男について

岩田次男（いわた つぎお、1915年11月6日生まれ）は、日本の野球界において重要な位置を占めた選手の一人であり、特に昭和初期にプロ野球でその名を馳せました。彼は愛知県の出身で、名古屋市立第三商業学校（現在の名古屋市立桜台高等学校）で学んだ後、早稲田大学に進学しましたが、中退するという道を選びました。1936年に名古屋軍に入団し、プロ野球キャリアをスタートさせました。

プロ野球での活躍

岩田は1936年9月23日、甲子園球場で開催された名古屋金鯱軍戦において、内藤幸三からプロ野球史上初の満塁本塁打を打つという偉業を達成しました。この記録は、彼のキャリアの中でも特に記憶に残るもので、プロ野球界においても特筆すべき瞬間です。

その後、彼は1937年秋に東京セネタースに移籍し、さらには1941年には朝日軍に加わります。彼のキャリアは順調に思えましたが、1942年には兵役に召集され、そのためにプロ野球から引退することとなりました。

戦後の活動

戦後、岩田はプロ野球に復帰することはありませんでしたが、社会人野球で新たな道を歩みました。東邦ガスで選手兼任監督として指導者としての役割を果たし、若い選手たちの指導に尽力しました。この経験は、彼自身の選手生活の知見を活かし、後進の育成に大きく寄与したと言えるでしょう。

年度別打撃成績

岩田のキャリアにおける年度別打撃成績は、決して派手なものであったとはいえませんが、彼の努力や貢献は、当時のチームやリーグにおいて重要なものでした。彼が背負った背番号は、年ごとに異なり、初年度の1936年には10番を、1937年春には5番、同年秋には19番を、そして1941年から1942年には21番をつけました。毎年の活躍が如何にして彼の印象を強めていったかは、彼の背番号の変遷からも垣間見えます。

まとめ

岩田次男は、名古屋を拠点に活躍したプロ野球選手で、そのキャリアは多くの人々に影響を与えました。歴史に名を残すような偉業を成し遂げた彼ですが、兵役のために早期に引退し、その後も野球界に貢献し続けました。彼の存在は、多くの後輩選手たちにとって、励みとなるのは間違いありません。

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