岩船沖油ガス田

岩船沖油ガス田

岩船沖油ガス田は、新潟県胎内市の沖合約4kmに位置する海洋油ガス田です。日本の海域で開発された4ヶ所の油ガス田の中で、2014年時点で唯一操業を継続している油ガス田として知られています。プラットフォームの設置深度は約36メートルです。

開発の経緯

この油ガス田は、石油資源開発、日本海洋石油資源開発、三菱ガス化学、新潟石油開発の四社によって共同開発されました。

1983年: ボーリング調査により、海底2,000～2,500メートル地点で油田とガス田が確認されました。
1990年: 洋上プラットフォームが建設され、生産が開始されました。
2001年: 出光オイルアンドガス開発株式会社が撤退しました。
2006年: 鉱区を拡大するため、海底4,000メートルへの試掘が開始され、3,500メートル付近で評価に耐えうる貯油層が発見されました。

生産量

岩船沖油ガス田の貯油層は、第三紀の砂岩層で構成されており、採掘深度は約1,400から3,000mです。2016年度の年間生産量は、原油88,000キロリットル（国内2位）、天然ガス178百万立方メートル（国内3位）となっています。この生産量は、日本のエネルギー資源の安定供給に貢献しています。

まとめ

岩船沖油ガス田は、日本のエネルギー自給率向上に貢献する重要な油ガス田です。共同開発に携わった企業や、その開発の歴史、そして生産量からも、その重要性が伺えます。今後の資源開発にも注目が集まっています。

参考文献

事業紹介：岩船沖油ガス田の開発 - 三菱ガス化学
岩船沖油田の開発,中林健一,石油技術協会誌 石油技術協会誌 Vol.56 (1991) No.6 P534-543
新潟県 産業振興課 新エネルギー資源開発室
石油（原油）・天然ガスの生産概況

関連項目

資源
日本の海底資源

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