岩藤俊幸

岩藤 俊幸 (いわどう としゆき)

岩藤俊幸は1956年生まれの日本の外交官であり、その豊富なキャリアを通じて国際的な役割を果たしてきました。彼は東京都で生まれ、岡山市で育ちました。大学ではニジマスの研究に従事し、1982年に東京大学大学院農学系研究科を修了。修士論文では「細菌性鰓病におけるサケ科魚類の斃死と溶存酸素との関係」という研究を行い、学位を取得しました。この年に外務省に入省することになります。

その後、岩藤氏は1985年からカリフォルニアで英語の研修を受け、翌1986年には在カナダ日本国大使館に配属されます。彼のキャリアはその後も多様で、1989年からは外務省経済協力局技術協力課で国際協力事業団の予算を担当し、1993年には外務省アフリカ二課で第1回アフリカ開発会議の準備作業に参加。さらに外務省分析一課での勤務を経て、1998年に在パキスタン日本国大使館の一等書記官に任命されます。

岩藤氏は2001年からジュネーヴの国際機関日本政府代表部で参事官として活動し、国際連合貿易開発会議や世界貿易機関における開発アジェンダに関して重要な役割を果たしました。2003年からは外務省経済局でさまざまなポジションを担当し、国際的な漁業会議や捕鯨問題に関与するなど、さまざまな国際問題に取り組みました。

その後、領事局の外国人課長や内閣官房内閣参事官としても勤務し、特に海賊行為への対策に関連する法律の制定に寄与。2009年には在フィンランド日本国大使館に参事官として赴任し、翌年には次席公使に昇格します。2012年には衆議院事務局国際部長に就任し、その後公益財団法人地球環境戦略研究機関で統括研究ディレクターとして活動しました。

2015年にはシカゴ総領事として任命され、2017年には駐ジンバブエ特命全権大使を務めることになります。外務省での長いキャリアを経て、2020年に退官しました。

岩藤俊幸氏のキャリアには多くの著名な同期もおり、彼らもまた日本の外交界で重要な役割を果たしています。秋葉剛男や伊藤伸彰、岡浩をはじめとする外交官たちが彼の同期として名を連ねています。これらの経験とネットワークは、岩藤氏の国際的な視野を広げるのに寄与するものでした。

彼の豊かな経験と専門知識は、日本の外交政策において大きな影響を持ち、国際協力や経済安全保障の分野での貢献は評価されています。

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