岩間町

岩間町（いわままち）

茨城県のほぼ中央部に位置し、かつて西茨城郡に属していた町です。2006年3月19日に、西茨城郡友部町、そして旧笠間市と合併し、新たに笠間市が誕生したことにより、その歴史に幕を閉じました。

地理

岩間町は、茨城県の地形的中心に近い場所に広がっていました。その北西部には、愛宕山や難台山といった標高がそれほど高くない山々が連なり、穏やかな山麓の風景を見せていました。一方、東部へと目を向けると、涸沼川や巴川といった河川が流れ、その周辺には肥沃な水田や畑地、そして平地林が広がる豊かな里山の景観が特徴でした。

合併時点で隣接していた自治体は以下の通りです。

笠間市
石岡市
西茨城郡友部町
東茨城郡茨城町
東茨城郡美野里町

歴史

「岩間」という町名は、古くからこの地に存在した「岩間郷」に由来するとされています。

町の成り立ちから消滅に至る主な流れは以下の年表に示されます。

1889年（明治22年）4月1日 - 町村制の施行に伴い、岩間村が発足しました。
1895年（明治28年）11月4日 - 地域の玄関口となる岩間駅が開業しました。
1923年（大正12年）3月1日 - 岩間村が町制を施行し、岩間町となりました。
1953年（昭和28年）9月15日 - 町の広報誌である「岩間町報」が創刊されました。
1954年（昭和29年）11月23日 - 南川根村と合併し、区域を拡大した新たな岩間町が誕生しました。
1982年（昭和57年）4月1日 - 国道355号線（石岡市〜笠間市間）が国の一般国道として制定されました。
1984年（昭和59年）3月27日 - 常磐自動車道の岩間インターチェンジが供用を開始し、広域交通アクセスが向上しました。
2006年（平成18年）3月19日 - 笠間市および友部町との合併により、改めて笠間市が発足し、同日をもって岩間町は廃止されました。

行政

合併により町が廃止される際の町長は仲田昭一氏でした。過去には梅里好文氏、箕輪盛夫氏、小沢福次郎氏、鈴木巌氏、佐久間繁氏、塩畑守正氏、宮川茂氏といった方々が町長を務めていました。

経済

岩間町の特産品としては、豊かな自然環境を活かした様々な農産物や畜産品がありました。

主な特産品：

栗、柿、梅、ぶどう、梨などの果実類
豚肉

地域

教育

町内には以下の小中学校がありました。

岩間町立岩間中学校
岩間町立岩間第一小学校
岩間町立岩間第二小学校
岩間町立岩間第三小学校

電気

明治時代には、岩間村内に電力を供給する独自の電燈会社が存在しました。1916年（大正5年）2月に事業を開始し、主に岩間村内を供給区域としていましたが、1917年（大正6年）4月には笠間電気に事業が譲渡されています。

姉妹都市・提携都市

和歌山県田辺市と交流がありました。2001年（平成13年）には友好都市提携を結んでいます。

交通

鉄道

町内には、東日本旅客鉄道（JR東日本）の常磐線が乗り入れており、主要駅として岩間駅が利用されていました。

道路

高速道路
常磐自動車道
岩間インターチェンジ
一般国道
国道355号
石岡岩間バイパス
主要地方道
茨城県道30号水戸岩間線
茨城県道43号茨城岩間線
一般県道
茨城県道145号上吉影岩間線
茨城県道280号南指原岩間停車場線

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

自然や文化に触れることができるスポットや、地域に根ざした祭りがありました。

スカイロッジ（ログハウス）
岩間 あたご山桜まつり
岩間夏まつり
* 悪態祭り

その他

岩間町は、武道の合気道とゆかりの深い地としても知られていました。町内には岩間神信合氣修練会があり、多くの合気道家にとって重要な場所となっています。

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